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DASH海岸育ちのアユを追って多摩川を大冒険<2>〜絶滅危惧種トウキョウサンショウウオを発見! [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で7年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖している。

多摩川にはたくさんのアユが上っていた

2016年5月のある日、城島は、江戸前アユの復活に人生を捧げる東京都島しょ農林水産総合センターの安斎さんと一緒に東京・八王子の多摩川にいた。
城島「アユはいるかな?」
安斎さん「これです。おととい造ったんだけど」
城島「これだと登りやすいですもんね」
二人が話しているのは、東京都と近辺の漁協で造った「簡易魚道」のことだ。土のう340個を積み上げて川の段差の脇にこしらえた緩やかなスロープだ。これなら小さなアユも登りやすいだろう。
城島「あっ!いたいたいた!」
安斎さん「来てる」
二人は水べりでピチピチはねる小アユを見つけた。アユは流れに逆らう習性があり、どんどん上流へ上っていく。流れの途中のプールには6cmのアユに混じって3〜4cmのアユもたくさん見ることができた。
安斎さん「上っていけー!」
コンクリートで造った滑らかなスロープをプールで助走をつけた小さなアユたちが登っていく。1匹また1匹。こうして苔の豊富な秋川渓谷へ上っていくのだ。
途中、城島は川の中の石の下でカエルを捕まえた。
安斎さん「それはカジカガエルで、東京都の絶滅危惧種Ⅱ類」
カジカガエルは古くは紀貫之などが歌に詠み、江戸時代には声を聴き風流を楽しんだ。♪ルルルルル〜ときれいな声で鳴く。オスしか鳴かず、「清流のテノール歌手」とも言われているとか。
城島「歌うまいな君、ウチの事務所でデビューしない?」
安斎さん「イケメンじゃないしな…」
城島「安斎さん、そんなこというから僕カエル」
カジカガエルはキレイな水じゃなければ生きられないので、いかに多摩川が浄化されてきているかがわかる。

幻の絶滅危惧種トウキョウサンショウウオを発見

別のある日、城島、山口、そして海洋環境専門家の木村さんは、多摩川の源流の渓谷に入った。“幻”と言われる絶滅危惧種に会うためだ。
山口「山だよ、山」
城島・山口「めっちゃきれいな水」
その渓谷には雨水が森で濾過されてきれいな湧き水があった。
山口「探してみよう」
「出会えるかどうかは運次第です」と、こう言うのは湧き水の生き物を増やすことに人生を捧げる、西多摩自然フォーラム・杉村さんだ。
城島「お、なんだ?」城島が網で何かをゲット。
杉村さん「それはサワガニです」
山口「かわいい」
城島「でも、これはお目当てではない」

ならばと、その生物が好む場所の一つ、倒木の下を当たってみた。
山口が網を突っ込みさらって出す。すると葉っぱの中から何やら動くものが。
杉村さん「それはオニヤンマのヤゴです」東京都の準絶滅危惧種だという。
次に城島が見つけたのは、
杉村さん「それはミルンヤンマのヤゴ」山間の源流近くでないと出会えないトンボ。
杉村さん「ミルンヤンマを見るんだ、と仲間が言っておりました」
城島「きましたね」(笑)
山口「(ダジャレ同士で)ファイト!ファイト!」

そこから1時間登ったところの湧き水に出た。けっこう深い溜まりもある。これは有望だ。
山口「ここは怪しいな」
城島「あっ、何かいますよ」
城島が掬った網の中に輪になったゼリー状のものがあった。
杉村さん「それがお目当ての生物の卵です。あともう一つセットであるはずです。つぶつぶクロワッサンみたいなものを2つ産むんです」
城島「こうしてつぶつぶ透明マ(噛み)スタード・ソーセージ…」
山口「嚙むなよ、いいこと思いついたみたいな顔してたけど」
杉村さん「これは産んだばかりのようです。すぐ近くに親がいると思います」
との言葉に城島、山口はもう一度溜まりへ。
山口「あっ!何かいる!」山口は生物を手で追って両手で掬った。
体長12cmのトカゲのような形の生物が山口の両掌の上にいた。
杉村さん「それです!それがトウキョウサンショウウオです」
水槽に入れて一同食い入るように見つめた。
杉村さん「1931年に東京都あきる野市で発見されたのが最初です」
サンショウウオは最も水質に敏感な生き物で、湧き水の象徴とも言われている。
杉村さん「これはオスですね。メスは産んで山へ帰ったんですけど、これは次のメスを待っている」
トウキョウサンショウウオは夏から秋は山の落ち葉や倒木の下などで暮らし、冬から春の恋の季節に湧き水に降りてきて産卵する。孵化した赤ちゃんはゼリーで育ち、そこから出たらエラ呼吸の魚のように水中で暮らす。肺呼吸ができるようになったら水から出て山へ入る、というわけなのだ。
豊かな森とそれに連なるきれいな湧き水がなければ生きていけないため、東京都の絶滅危惧種の最高ランクI 類に指定されている。
山口はトウキョウサンショウウオを放流した。
城島「この水が多摩川に入ってアユにとっても棲みやすい水になるんですね」
木村「そしていい苔ができて」
山口「生き物の原点だからな、水は」

少しずつきれいになっていく多摩川。まだまだ戻ってきてもらいたい生き物はいるが(テン、カワネズミ、サクラマス、ニホンイシガメなど)、一歩一歩人々の情熱と努力で取り戻しつつある。

以上、2016年6月5日夜7時・日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!」からでした。

【ザ!鉄腕!DASH!公式HP】http://www.ntv.co.jp/dash/


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DASH海岸育ちのアユを追って多摩川を大冒険<1>〜いろいろな希少種を発見! [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で7年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖している。

多摩川にはたくさんのアユが上っていた

2016年4月、城島と山口は、DASH海岸を離れ、多摩川へとボートで上って行った。
アユが上っているかどうか調べるためだ。
アユは秋に卵から孵化したら、冬に川から海へ下る。そこで体長5cmほどになると、春に再び川を上っていく。大好物のコケを食べるためだ。きれいな水にしか生えないコケを1日に体重の半分くらい食べるという。このコケを食べて大きくなると、胸ビレの横に「追星」(おいぼし)という黄色い模様が浮き出る。江戸時代には多摩川のアユは将軍献上品ともなる名物だった。多摩川では普通に見られる魚だったが、昭和30年代の生活排水などでの汚染でその姿を消してしまった。そこから様々な人たちの努力で多摩川をきれいにすることが行われ、近年、ついにアユが上るまで川は浄化されてきた。

山口「アユはどうだろう?」
城島「どれくらい成長してるか?」
まず多摩川下流の定置網を調べた。江戸前アユの復活に人生を捧げる東京都島しょ農林水産総合センターの安斎さんが案内役だ。
城島「うわー!いっぱい入ってる!」
山口「すごい数いるじゃないですか!」
山口「体長6cmくらい」
安斎さん「これがアベレージだね。背中も黒くなり川に上っても生活できる体調になってるアユですよね」
しかしその中に小さいアユがいるのを海洋環境研究家の木村さんは見逃さなかった。
見れば体長3cm。
城島「ちっちゃすぎるわ」
安斎さん「まだ海にいるべきサイズだね」
山口「白いもんね、背中が」
安斎さん「まだできあがってない。上ってくるのが1ヶ月早い」
よく調べてみると小さいアユがたくさんいた。
木村さん「明らかに東京湾の水温が高い」
2010年に13.4℃だった東京湾の水温は2015年には14.9℃となり、今年は15.2℃と観測史上最高を記録した。小さいアユたちは高水温から逃げてきたと推測される。またスズキなどの外敵から逃げてきたとも。事実、別の網を見るとスズキが入っていた。
木村さん「やっぱり(水温上昇で)食が活発化して追っかけてきてるんですよ」
小さなアユでは川を上ったとしてもなかなか生きていけない。
安斎さん「実は、小さなアユでも生きられるようにしている人たちがいるんですよ」

小さなアユを育てる秋川漁協

小さなアユがコケにありつける(大きく育つ)川づくりを進めているのは、秋川渓谷の入口あたり。
そこの川の浅瀬では、赤いコケの付いた石がゴロゴロしている。
山口「コケだらけだね」
安斎さん「小さいやつもここまでたどり着ければ、このコケ食い放題ですよ」
木村さん「ここ周辺の人たちがこのコケを育てているんですね」
と、ここへ秋川漁協の人たちが登場。
城島・山口「お久しぶりです!名人」
この人たちはコケだけでなく、アユのための魚道づくりや産卵場づくりを行っている。
案内されて川の一区画へ行くと鳥よけの網がめぐらされてあって、流れの中に黒い影が。ウグイの大群だった。漁協ではウグイも増やしているのだという。ここはウグイの産卵場となっている。産卵場は100カ所以上もつくっており、これがアユにとっても良いのだとか。
つまり、ウグイは石についた川虫を食べることで、同じくコケ好きの川虫にコケが食べられることを防いでいる。このことでアユの生活環境が守られる。
山口「ウグイとアユはワンセットで喧嘩しないで棲める、うまいバランスになってて素晴らしい」

アユの捕食者も戻ってきた

漁協の方「実はいま意味不明の魚がいるんですよ」
そこで城島が川の中へ「海猿アヒル」(カメラ)を仕掛けた。
画像を見る面々。
城島「あ、なんやあれ?」「ヒゲあったやん」
山口「ズーナマ先生だ」
本来は夜行性の肉食魚・ナマズ。昼間は石の下で寝ているはずだが、なぜ?
安斎さん「強い敵にナワバリを奪われ空腹になってるんじゃないか」
山口「ナマズより大きい魚が入ってきてる可能性があるのか」
安斎さん「アユにとっては良くない」

そこで一行は、その魚を探索するために川端の茂みを当たった。
最初に見つけたのはスッポン(体長30cm)。しかし40cmのナマズを追い出すものではない。
次に捕まえたのはニホンウナギ。かなり大きい体長60cm。ウナギもナマズと同様、夜行性の肉食魚なのでナマズを追いやったのはこいつかもしれない。
木村さん「ウナギがいるのは豊かな証ですね」
安斎さん「アユを食べてるウナギも減っちゃったんです」
多摩川のアユやウグイが激減したことで、その捕食者であるナマズ、スッポン、ウナギらも激減した。しかしこれらの生物が見つかったということは、川がきれいになり、彼らの食べ物が戻ってきた証。
山口「もうすぐアユが上ってくる」
安斎さん「ここまで来たら食べ放題」
城島「楽しみやな」

ということで、多摩川を守り育てる人たちの手で、確実に川がきれいになり、多くのアユが育つ環境になってきているということが確認できた、今回の調査でした。

以上、2016年5月22日夜7時・日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!」からでした。

【ザ!鉄腕!DASH!公式HP】http://www.ntv.co.jp/dash/


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DASH海岸に砂利場を造ったら、巨大なタツナミガイ、アメフラシがやって来た! [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で7年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖している。

砂利場のコケを求めて集まる生き物たち

2016年2月、城島と山口は、DASH海岸の「砂入れ」を行い「カケアガリ」を9カ所造ったが、そのおかげでスズキやガンギがやってきた。
それと同時に海岸の一部に砂利も入れた。砂ばかりの海岸にあえて砂利場を造りコケを生やすことで、また違う生物が集まることが期待できるからだ。
5月、砂利場を調べたら小さいが藻が付着していた。「植物性のエサを食べる生物にとっては最高のエサ場ですよね」と海洋環境専門家の木村さんは言う。つまりブダイ、メジナなどの海のベジタリアンたちが集まる可能性がある。
すると山口が砂利の一部の色が変わっているのを発見。
「ほんまや。道みたいになっとる」城島も目を凝らした。
「何かの生き物の食み跡だと思います」と木村さん。
つまり何ものかが少しずつ食べながら前に進んだ跡のようだ。そこだけ藻がなくなり白くなっている。その幅15cm。
それを辿っていくと、「あっ!!」城島、山口とも大きな声を出した。
「これだっ!!」そこには大きなヘンなものがいた。「危ないヤツちゃうの、これ?」
そこで山口が網で捕獲して水槽へ。
城島「なにコレ?」
山口「ごめん、岩だった」
城島「違う違う」
山口「こんなサイズの岩入れてないよ」
城島「動いてる、動いてる」
山口「アメフラシ系ですよね」
木村「アメフラシの仲間でタツナミガイといいます」
山口「でかい!オレたちが知ってるのは3〜4cmだから」
これまでDASH海岸にいたアメフラシは最大で8cmだったが、今回見つかったアメフラシは全長30cmの巨大なもの。天敵はガザミ、イシガニなどの大型のカニで、それらから身を守るため毒(猛毒ではない)を出す。
城島が頭(どこが頭かわからないが頭らしきところ)を触ると何やら毒々しい紫の液体がドロドロ出てきた。この液を天敵に向かって噴射して目をくらまし多少の毒で敵を倒すという。
アメフラシは元々貝だったが、進化の過程で体が貝殻より大きくなったという。そのため貝殻の痕跡を体内に持っている。タツナミガイもそうで、指で背中を押すと奥から小さな貝殻が出てきた。この貝殻が波が立つ姿「立つ浪」に見えるため「タツナミガイ」と名付けられた。
「このサイズだと親方ですよね。立浪親方」(笑)
「海の掃除屋さんと呼ばれ、観賞魚飼う人たちにも人気があるんです」と木村さんが言うように、水槽の苔取り係として重宝されているようだ。
「じゃあ親方、またね」と城島が海へタツナミガイを放つと、
山口は「ご飯(コケ)の上に乗っかれるなんて、どれだけ幸せなんだよ」とヘンな贈る言葉。
ともあれ、「海岸の仲間が増えたってことですよね」と3人は大喜びだった。

タツナミガイに続き巨大アメフラシも

その1週間後、スタッフがDASH海岸で干潟の耕運作業(新鮮な空気を送る干潟のメンテナンス)をしていると、ADとディレクターが海中に発見したのは別のアメフラシ。
全長50cm、重さ5kgというさらに巨大なもの。東京湾ではめったに見ることができないキングサイズ中のキングサイズのアメフラシがDASH海岸にいたのだ!
5年前に全長8cmのものがいたが、アメフラシの寿命は長くて2年なので、その子孫か?
このサイズのものは漁業関係者は「ネコ」と呼んでいるが、今スタッフの腕に抱かれているアメフラシはまさにネコそのもの。触覚が立っているところはウサギにも似ている。それもそのはず、英語では「Sea hare」(海のウサギ)となっている。黒地に白い斑点が全身を覆っている。
ADは「いっぱい地衣類(コケ類)を食べて大きくなってね」と海に放ったが、これ以上大きくなったら大変ではある。

以上、2016年5月15日夜7時・日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!」からでした。

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DASH海岸に砂入れして「カケアガリ」を9カ所造ったら、スズキ、ガンギがやって来た&城ヶ島でガンギを味わう [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で7年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖している。

今年の2月、城島と山口は、DASH海岸の「砂入れ」にとりかかった。失われた砂は人の手で補わないと帰って来ない。ヘドロだらけだった海に砂入れしたところ、アサリ、チチブ(魚)、ノコギリガザミ(蟹)、ウナギなどが集まってきた。
それで今年もクレーン台船を海岸に引っ張ってきて砂入れしようというわけなのだ。クレーン歴9年の城島が操作し、ダイバー歴6年の山口が水に潜って砂入れ地点を指示する。近くにはダイバー歴35年の木村さんやスタッフもお手伝い。
こうして2tの砂を入れて「カケアガリ」が9カ所造った。
「カケアガリ」は砂で造られた畝(うね)のようなもので、海流によってプランクトンがカケアガリにぶつかり集積、そこへ様々な生き物が集まってくるという海にとって大事な環境だという。
TOKIOが狙うのは、学名でYokohamae=マコガレイにやってきてもらいたい。肉厚で甘みが強い高級魚で、市場では10000円の根が着くこともある。エビやカニが好物でカケアガリに住み着くことを期待している。

カケアガリに早速いろいろな生き物が集まった

カケアガリ設置後、まずやってきたのはユビナガスジエビ。摂餌行為をしていることからプランクトンが定着していることがわかった。
さらに、スズキも来た。
もっと観察すると変な動きの生物がいたので、城島が掬ってみると、それはメリベウミウシというウミウシの仲間だった。ウミウシは貝の仲間で、海底を自由に動きたいと貝殻をなくしてそぞろ歩いている生物だが、メリベウミウシはもっと自由に動きたいと海中を泳ぐことができる。水槽に入れたら同じ水槽にいたエビを食虫植物のような、がまぐちのような、カネゴンの口(木村さんいわく)のような袋で捕らえてしまった。
メリベウミウシを海に戻すと、その付近の砂地に何か刺さっているものが。あげてみるとクワガタみたいな形。ガンギという魚の卵の殻だと木村さんは教えてくれた。
ガンギは、見た目がグロテスクなのであまり市場には出回らないが、本当は非常に美味しい魚だとは木村さんの言葉。


城島が城ヶ島でガンギを味わう

そこで、城島と木村さんは、城ヶ島に来て、ガンギ捕りの名人・石橋さんの船に乗船。刺し網漁で、付近の海に多いカケアガリでガンギを獲ろうというわけだ。待つこと3時間、刺し網をウインチで引き上げる。するとゴミのような海藻のようなものがかかっていた。おびただしい数の触手が動いている。これはヒトデの仲間で「テヅルモヅル」だと木村さん。それを聞き城島は「ドグラマグラ(夢野久作の小説)みたいな」と言って周囲を笑わせた。
次にかかっていたのは、さかな君の帽子でおなじみの「ハコフグ」。ウロコが骨となり体を箱のように覆っているので“箱”は器代わりにするなど利用価値が高い。毒があるのは皮だけだ。
次に来たのは「トラザメ」。体がトラの柄のため名付けられた。名前に似合わず大人しいサメである。
次にかかっていたのは大物だ。全長80cm、重さ5kg。
「本命です」と石橋さん。
「これがガンギエイです」と木村さん。
「えっ!?エイなんですか!?あの卵で?」
エイの仲間は卵を産まない。
「エイはサメから進化していったんですが、このガンギはサメとエイの中間」

というわけで、港に戻り、城ヶ島のさんご荘の女将・青木さんにガンギ料理を教えてもらい、食べることに。
尻尾にトゲがあるので、尻尾は落とす。身は筋肉質で締まっている。
45歳独身の城島は、趣味は料理で魚をさばくのが得意。ガンギをさばいて刺身にしたものを「マリネ」にした。
次は大きな切り身に小麦粉をまぶして「ムニエル」に。バターで炒めるといい匂いがしてきた。
もう一品は珍味中の珍味=ほっぺたの肉を使って「フリット(洋風天ぷら)」に。ほほ肉を塩コショウし、卵・片栗粉・水を加えた衣をつけて揚げる。パセリを乗せて出来上がり。
「ムニエル」が焼けたら上から油をかけて皮をパリッとさせる。皿に盛ってオニオンソースをかけて出来上がり。

「城ヶ島で城島がフレンチを食べる」と言ったのを合図に試食開始。
「いただきます」
まず「ガンギのマリネ」から。
城島「オシャレな味。会話が弾むような」
「ほっぺたのフリット」はトマトソースをつけて。
城島「うんっ!美味しい!うわっ!」と仰天。
城島「もう1個ほしい!衣はサクっとして中はとろっ、あっという間にシュッて消えてなくなった。白子のようで白身魚の食感がある」
石橋さん「これは、うちの子どもたち、喜んで食べちゃいますね」
メインは「ガンギのムニエル」
城島「むちゃくちゃ美味しい!身がすごく美味しい。しっかりしててコクがある」
木村さん「歯ごたえがいい、ちょうどいい」
石橋さん「バターの香りが乗っかってちょうどいい」
城島「洋風のソースに合うんですね」
城島「木村さん、支払いは僕、カードでやっておきますから」(笑)

これが「カケアガリ」の恵みなのだ。

以上、2016年5月1日夜7時・日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!」からでした。

【ザ!鉄腕!DASH!公式HP】http://www.ntv.co.jp/dash/


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DASH海岸や東京湾が温暖化〜東京海底谷で捕獲した深海の悪魔「ゴブリンシャーク」とは!? [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で7年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖している。

城島と山口は、海洋環境専門家の木村さんと共に、DASH海岸を離れ、千葉県富津市の金谷港に赴いた。

東京海底谷に異変が

東京湾の入り口には、深さ200m以上、最大750mの深海がある。
その名も「東京海底谷(とうきょうかいていこく)」。
TOKIOは過去2回にわたり調査を行い、光の届かない海底には、わずかな小魚や生物、それを狙うオシロイダチ(深海のタチウオ)などの大型肉食魚、そして世界最大級のカニ「タカアシガニ」などが見られた。
しかし、今年の東京海底谷には異変が起きているという!?

それを確かめるため、城島、山口、木村さんの3人は、東京海底谷へ入る港=千葉県富津市の金谷港に赴いたのだ。
富津の深海漁師・手嶌さんが言うには、タカアシガニが獲れなくなったという。そのかわり水族館が欲しがるような名前のわからない生き物がかかるという。
3人は手嶌さんの船で富津・金谷港から3km地点の東京海底谷のポイントに出た。
水深380mの深海(最大750m)に、スルメイカをオトリにつけた録画式深海カメラを沈めて観察するのだ。
そこでTOKIOたちが見たものは………

フトツノザメ。深海の王者。タカアシガニもこいつが食べたのか?
サメが増えたのは、東京湾の温暖化によりプランクトンが大繁殖し、やがて深海にまで及ぶ。それをサクラエビなどが食べ、それを小魚→中型の魚→大型魚(サメなど)が食べるという状況になったからと見られている。
大型魚はサメに限らず、変わったものが来ているという。

生きている化石がゾロゾロ

そこで深海刺し網漁の網を引き上げて、どんな魚がかかっているか、見ることにした。
「なんか来てるよ」「来た来た」
見るとロープが丸まった形をしている。これは生物だと木村さん。
「イロウミシダの一種ですね」ウニの仲間だという。5億年前から同じ形態の生きた化石だ。

次にやってきたのはニョロニョロの海蛇みたいなやつ。全長2m以上の長いやつ。船長の手嶌さんは「サシアナゴ」と言った。正式名は「ダイナンウミヘビ」。普段は20〜30mの海にいるが、深海でかかるというのは、それだけ深海に餌が豊富だということ。ちなみに山口は陸のヘビには滅法強いが、海のニョロ系にはなぜか滅法弱く、終始後ろで見ているだけだった。

次に来たのはフトツノザメ。カメラに映ってたやつだ。これは山口は大丈夫で手に持って広げて見せた。しかしヒレの近くに毒のあるツノがあるので危険だ。

次に来たのはギンザメ。非常にグロテスクな格好をしていて、「何これ気持ち悪〜い!」と山口は引いた。城島が手に持って広げて見せた。ズングリしていて鼻がプニュプニュ。そしてヒレが大きく長いのを見て城島は「深海のジュディ・オングさんやね」と言った。ギンザメは古代ザメとも言われ、3億5千年前から同じ形態だという。今地球上にいる魚の中で最も古い部類。発達した前歯で甲殻類をすりつぶして食べる。

次に引き上げられてきたのは、ギンザメよりグロテスクなやつ。「何やこれ?何やこれ?」と城島が叫ぶ。木村さんも「マジか!?」と絶句。船長が「ゴブリンシャーク」と教えてくれた。
「これは大発見ですよ。奇跡です奇跡!」と普段冷静な木村さんも少々興奮気味。これは和名ミツクリザメと言われ、幻のサメである。世界中の海洋学者が追い求める古代ザメ。江戸時代の『本草図説』には絵が載っており、まるで怪物。1897〜2009年まで(3世紀またがり!)の発見例は世界中でわずか100例しかない。1億年以上前のサメの特徴を残していて、学術的にも貴重だという。
別名「深海の悪魔」。
「写真撮っていいですか」と木村さん。「木村さんが写真撮っていいですか?って初めてや」と城島もビックリ。
捕らえたのはまだ子供で1mくらいだが、大人になれば最大5mにもなるという。山口はこれをそっと海に離した。

深海の実力

次に来たのは「黒いダイヤ」。鋭い牙と深海魚特有の大きな目の「クロムツ」だ。アカムツ(別名ノドグロ)とは違う。アカムツはホタルジャコ科でクロムツはムツ科なのだ。クロの方がアカよりうまいし、高いのだと木村さん。市場に出るのは稀で、出たら1匹2万円前後になる。
「海の環境や健康状態で味が変わるので、それを確かめるためにも食べましょう」と木村さんが提案したので、千葉の富津の旅館でさばいて食べることに。

クロムツの身はピンクでやわらかい。身と皮の境界が一番うまいというので、ここをバーナーで炙る。すごく脂がのっていて、じゅうじゅういっている。これは「クロムツ炙り刺し」。
もう一品もクロムツならではの「竜田揚げ」。生姜醤油に片栗粉をまぶし揚げる。
炙り刺しを食べた山口は「20年で第1位の刺身」と絶賛。「これくらい分厚くないと溶けちゃう」
城島も「脂乗ってて甘みがあって旨みが…」
竜田揚げも「うま〜い!ふわふわを超えてる」と山口。
「揚げても揚げても固くならない」とは旅館の板長さん。
木村さんは「うめ〜〜」の一言だけ。
締めは「クロムツの出汁茶漬け」
山口は一口食べるや、周りを見回し「やべ〜〜!刺身が溶けた」と驚く。「出汁すげ〜最高ですね!」
城島も「おおおお!何やこれ」と叫ぶ。「深海すごいっすね!」
改めて深海の実力に驚くとともに、城島は温暖化にも言及。

「温暖化で僕らがなにができるかわからないですが、DASH海岸を昔の状態に近づけることを精一杯やらせてもらうしかないかなと思います」
と締めた。


以上、2016年4月10日夜7時・日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!」からでした。

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DASH海岸で干潟チェック〜ミシシッピアカミミガメが活動〜暖冬で異変か?東京海底谷でも異変が起きている!? [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で7年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖している。

海岸のヌシ=ミシシッピアカミミガメと再会

城島と山口は、海洋環境専門家の木村さん、スタッフと一緒に2月下旬、DASH海岸のチェック=干潟の健康診断を行った。

「干潟は安定するまで10〜20年かかるので、定期的に調査して生き物の実態を調べることが重要です」と木村さんが言うように、DASH海岸の状態を調べ、改善点はあるかどうかをチェックしたのだ。
調査は小型の地引網で行った。網を広げて深いところから浅瀬へ引いていく。すると驚いた魚は本能的に深いところへ逃げるので、網の袋の中へ入ることになる。

「入ってるかな?」
「入ってる入ってる!すげー入ってる」
城島、山口が声をそろえた。
まずクロダイがいた。
たくさん入っていたのはクサフグだ。小さいのに皮、内臓に青酸カリ1000倍の毒を持つ。
城島・山口「こんなにいましたか?」「いすぎでしょ」
木村「こいつらにとって(DASH海岸は)居心地がいいんでしょうね」
城島「半年前は小っちゃかったですよね」
山口「ということは、ここ(DASH海岸育ちの)の子かな」
去年の夏に見つけたクサフグの子は体長3cmだったが、今や20cmの立派な大人に。
クサフグは6〜7月に恋の季節を迎え、一斉に産卵場所に集合する。梅雨の三浦半島の浜辺では、たくさんのクサフグを発見できる。浅瀬の砂の下に卵を産む。これで水分と太陽熱の両方が届くのだ。
「子供産んでうちの海岸に来てね」と山口は水槽から、普段は砂に潜ってエサを待つフグたちを解き放った。

次に網から出てきたのは、ミシシッピアカミミガメだった。これは外来種で、縁日などで売るミドリガメを輸入して販売したのが日本で増えたものだ。今や日本在来の亀の存在を脅かす存在になっている。このカメは5年前からDASHに住み着き、「海岸のヌシ」とも呼ばれているお馴染みの存在だ。ある時は海底に、ある時は陸の砂地に隠れるなど、ことあるごとにTOKIOを驚かせてきた。
網の中にはずっと小さな子亀(ミドリガメ)も入っていた。「去年の夏生まれですよ」と木村さんは言う。大きい方は尻尾が短いメスで、この子をどうやら産んだらしいと木村さんは推測する。
城島「これでどうなるのかな?」
山口「外来種だからね」
城島「だけど、いろんな種類の生き物が集まる場所になってることは確かですね」
木村「同じ種類の生き物がたくさん増えても困るので、たくさんの種類がいてくれるのが大事です」
海岸にはこの他、コトヒキ、マハゼ、ノコギリガザミなどたくさんの種類の生き物が確認できた。
山口「いろんな生き物が共存できるような場所になってくれれば」

暖冬で生物分布に異変が

ところで、ミシシッピアカミミガメはこの時期(2月下旬)は、土の中に潜って冬眠しているはずだと、木村さんから指摘があった。しかし、この日見つけたミシシッピアカミミガメは親子共々、活発に動いているのだ。やはり温暖化の影響なのだろうか?
木村「水温高かったからかなあ?」
山口「今年はちょっと温かいですね」
事実、東京湾の2月の水温は、平均(過去6年間)で9.8℃なのだが、今年は11.0℃とかなり温かい。
暖冬の影響なのは明らかだ。そのせいで、東京湾の入り口付近の海では、ツメワコヤッコ、マルクチヒメジ、イレズミニザ、スジクロハギ、ヒョウガカサゴ、ササムロといった南方系の魚を初観測したという。

ならば同じ場所の深海はどうだろうか?
木村さんによると、水温が高いおかげで普段いない生き物が結構来ているという。
東京湾の入り口には、深さ200m以上、最大750mの深海がある。
その名も「東京海底谷(とうきょうかいていこく)」。
TOKIOは過去2回にわたり調査を行い、光の届かない海底には、わずかな小魚や生物、それを狙うオシロイダチ(深海のタチウオ)などの大型肉食魚、そして世界最大級のカニ=「タカアシガニ」などが見られた。
しかし、今年の東京海底谷には異変が起きているという!?

それを確かめるため、城島、山口、木村さんの3人は、東京海底谷へ入る港=千葉県富津市の金谷港に赴いた。
富津の深海漁師・手嶌さんが言うには、タカアシガニが獲れなくなったという。そのかわり水族館が欲しがるような名前のわからない生き物がかかるという。
3人は手嶌さんの船で富津・金谷港から3km地点の東京海底谷のポイントに出た。
水深380mの深海に、スルメイカをオトリにつけた録画式深海カメラを沈めて観察するのだ。
そこでTOKIOたちが見たものは………

続きは、次回の「DASH海岸」で、乞うご期待。

以上、2016年3月20日夜7時・日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!」からでした。

【ザ!鉄腕!DASH!公式HP】http://www.ntv.co.jp/dash/


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DASH海岸ではアミがいっぱい泳いでいた〜「海のカンガルー」生態系にも重要な存在 [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で7年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖している。

海のカンガルー「アミ」が大量発生!

城島と山口は、海洋環境専門家の木村さんと一緒に2月のある夜、DASH海岸の生物生息状況を調べに来た。

「うわっ!いっぱいいる!」
エビに似ているがアミである。
アミがDASH海岸に大量繁殖していたのだ。
「アミは人間にとってだけでなく魚たちにとっても重要」木村さんは言う。「生態系を支える重要な存在なんです」
アミは体長15cmのメバルから体長10mのジンベイザメまでの魚の胃袋を支える大事な食料なのだ。
「海のカンガルー」とも言われ、お腹に赤ちゃんを入れて育てる習性を持っている。

それならばと、山口と木村さんが潜水調査。まず「アミメハギ」を見つけた。アミが大好物という。
続いて「チンチン」がいた。これは正式名は「クロダイ」で、25cm以下は「チンチン」という。
近くにクロダイがたくさんいた。
続いて「ナマコ」。触手で砂ごと食べ、濾過して砂だけを出すという「海のお掃除屋さん」だ。
「浄化してくれてるんだよね」山口はお土産よろしく城島の待つ舟へナマコを持っていった。
ナマコは海の黒ダイヤとも言われ「乾燥ナマコにすると1kg30万円くらい」と木村さん。
かつて横浜は年間10tほどのナマコが採れた一大産地。江戸時代干ナマコは長崎から中国へ輸出されていたという。

ところで、と木村さんが学名(ラテン語で表す世界共通名)で「Limanda yokohama」とyokohamaがつく魚がいたと教えてくれた。環境の悪化で激減(1986年500tあったのが2001年には50tを割り込んでいる)したという。
しかし、東京湾の奥の方にyokohamaがいるという情報を聞きつけた一行は、とりも直さず船で東京湾の奥へ。そこは東京ディズニーランドの近くにある「三番瀬」。ここにはまだ砂地が残っており、春ともなると潮干狩りでにぎわう場所。yokohamaは海底で目を出していると木村さんは言う。
そこで城島は「海中見るゾウ君」を水深5〜6mの海底に落として様子を見ることに。
山口がすかさず「“砂れん”ができている」(波による砂の凹凸)と言った。ここはプランクトンが溜まりやすくエビなどyokohamaの好物が集まりやすいという。
と、そこへヒョウ柄の「ヒガンフグ」がやってきた。
さらに探っていると「いそうだね」と木村さんが言った。
次の瞬間、「海中見るゾウ君」が底に横たわる何やらを映し出した。
いた!!yokohamaだ!
「底引いちゃおうか?」と山口が言った。海底をさらう底引き網を使うということだ。そこでyokohamaを専門に獲る漁師・中島さんが「ケタという道具を使います」そろばん玉が先に付いており、これで魚を驚かせて底引き網に入れるという漁法。
クレーンを扱うのは城島。底引き網を海底にまで下げ、これを引きずること30分。引き上げると、何匹もyokohamaが入っていた!
yokohamaとは、「マコガレイ」のことである!
一番大きいので体長47cmの大物だ。
「卵がパンパン」
「それ(卵)がうまいから真子がれいというんですよ」と木村さんが解説。
東京湾がキレイになったことでその数が増えはじめているマコガレイ、脂が乗り卵もある今が一番旬で美味しい時期。

マコガレイを捌いて食す

それではと、この辺(千葉県行徳)で魚をさばかせたら一番という田山あゆみさんにつくっていただくことに。
まずは造り。
うす造りは城島が担当。
「マコガレイの薄造りエンガワのせ」が出来上がり。
次はマコガレイの煮付け。まるで座布団のようなマコガレイに×印をつけて鍋に入れ、落としぶたで煮る。

さあ試食。造りから。
城島「うまい!肝で甘さが引き立つ」
エンガワを食べた山口は、「あっ!歯ごたえだ!」コリコリの食感を味わった。
次は煮付け。
山口「うわっ!ふわふわです!」
山口「何とか形を残している感じ。煮るとこんなに柔らかくなる」
木村さん「うほっほ、美味い!DASH海岸に増やしましょうよ。こんなに美味いんだから」
城島「いや、華麗なる味ですね」
山口「お疲れさん!」


以上、2016年2月28日夜7時・日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!」からでした。

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DASH海岸で去年生まれたコウイカは成長しているのか?〜木更津沖へ [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で7年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖している。

DASH海岸で生まれたコウイカの赤ちゃんは今どこに?

昨年・半年前、DASH海岸に仕掛けた網にコウイカが卵をつけ、それらが孵化してたくさんのコウイカの赤ちゃんが生まれた。
コウイカは赤ちゃんのうちは生まれた近辺で育つが、大きくなると広い海に出てゆく。
大人になり相手を見つけたコウイカは、再び生まれたところへ戻り愛の巣を作るといった循環だという。

そこで、TOKIOの城島と山口は海洋環境の専門家の木村さんと一緒に船で東京湾に出た。
「コウイカはどのへんにいるんですか?」
「木更津沖ですね」木村さんは言う。
DASH海岸から20km。木更津沖に着いた。
コウイカがどれくらい成長しているのか?それを知るためには、捕らえなければならない。
おびき出すのに使うのは、シャコ。コウイカの大好物なのである。
体長約15cmのシャコは、エビやカニと同じ甲殻類で、海の深場の砂地に棲息する。
肉厚の身はプリプリして美味しい。
このシャコをエサにコウイカを釣るのだが、これを「シャコテンヤ」という伝統漁法で行う。
水深約30mの海底でシャコが動いているように見せてイカを引っ掛ける漁法だ。

3人それぞれに、船から糸を垂らした。
「久々に会って大きくなってたら感動やな」と城島。
「見たいね。コウイカ」と山口。
まず当たりがあったのは木村さん。しかし引っ張り上げたらマダコだった。
「タコもコウイカと一緒でシャコが大好きなんですよ」と木村さん。
「それはそれでアリだね」と山口。
「小ぶりのタコはうまいんですよ」と木村さん。
「そりゃそうやな、江戸前だから」
しかし、今日は調査なので「帰っていただきましょう」と山口がリリース。
そうこうしているうちに城島の竿に当たりが。
「来たー!2016コウイカちゃん!」
あげれば「立派立派」(木村さん)なコウイカだった。
体長25cm。DASH海岸で生まれたばかりの頃は体長2cmだったのに。
「こんな大きくなるんだね」と一同感心。
寿命は1年なので、間違いなく去年生まれたコウイカだ。
「縁側(ヒレ=ミミ:上下前後に泳ぎ分けが出来る)がきれい」と山口が言うと、城島は調子に乗って水槽からコウイカをつかみ「調子はイカがー?」とダジャレを飛ばしたら、「ブシュー!」とコウイカに水を引っかけられてしまった。おまけに軍手もかまれて堪らず水槽に戻すと、コウイカは大量のスミを吐いた。
スミイカと呼ばれるくらいスミが多い。
「昔はイカスミで字を書いていたんです」と木村さんが言ったら、
「じゃあ、書いてみましょう」ということになった。
そこで、コウイカとお別れ。海へ戻した。
「もっと大きくなって帰ってきてね」
DASH海岸で再開するのを楽しみに。

イカのスミで文字を書く

DASH海岸に戻った3人は、コウイカが水槽に吐いたスミを使って、文字を書こうということになった。
まずスミの水をタライに移し、これを煮詰めること20分、濃くなった。
では、と書き初めよろしく、テーブルに習字用の紙を置き、筆にイカ墨汁をつける。
「あ、さらっと」と城島が書く。
「油が入っているから書くとき伸びがいいね」と木村さん。
「(食べるだけでなく)イカはいろいろ使えるんやな」
「最高だね」
書きあがった文字は、山口は「ありがとう!!(イカの絵)山口達也」だった。
城島は、「イカなる時も 前へDASH!城島茂」だった。
「DASHって言葉は便利だね」と山口は妙なところに感心。


以上、2016年1月31日夜7時・日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!」からでした。

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DASH海岸に巨大危険カニが出現!!しかも超貴重種〜多様な生物が棲む海へ [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で7年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖している。

DASH海岸に危険生物!?

冬のある日、スタッフの一人(小笠原君)がDASH海岸の清掃をしていると、突然痛みを感じた。本人いわく「ズドンという衝撃」だった。何かに襲われたようだ。厚さ2mmのポリ塩化ビニル製の長靴に穴を開けられてしまった。左足の靴下も破れていたが、傷は免れた。だがよく見ると赤くなっている。
この犯人は誰か?
一番考えられるのは、DASH海岸にやってきている「アカエイ」。しっぽに鋭い毒針があり、刺されると毒で大きく腫れる。しかし、スタッフに腫れはないし、アカエイが刺したものではなさそうだ。

「一体、どんなバケモノがいるんだろう」「怖い怖い」「捕まえてみないと怖いよね」
ということで、城島、山口と海洋生物専門家の木村さんの三人は、投網でその「危険生物」を捕まえることになった。
正体がわからなければ、今後の安全な海づくりに支障をきたすだけでなく、せっかく増えてきた生き物たちに悪影響を及ぼす可能性があるから、早く正体を掴まねばならない。
投網ではまず、小さな「コトヒキ」が入った。「海のピラニア」と呼ばれる肉食魚だが人間を襲うことはない。
結局この日は3時間捜索したが、成果はなかった。
次の日にスタッフが投網で「コブヨコバサミ」というヤドカリを捕まえた。鋏脚(はさみ)を持っているが、胴長に穴を開けられるだけの力は持ってないだろうということで、これも犯人ではない。
海の専門家・木村さんも別の日に潜水調査を行った。「ミシシッピアカミミガメ」(35cm別名ミドリガメ)を発見したが、これも人は襲わない。

巨大ハサミの巨大カニ発見!!

そこで小型定置網を仕掛けた。これはVの字型に開いた網の先にカゴを取り付け、ここに魚や甲殻類をおびき寄せる伝統漁法のひとつだ。
数日後、城島、山口、木村さんが、これを引き上げた。
すると、
「何だコレー!?」
「これが“ズドン”?」
みんなが驚くすごい生き物がかかっていた!
一体どんな生物か?
「すごいな!初めて見るぞ!」
「指絶対気をつけてね」
たぐり寄せた山口に木村さんが言った。
「ハサミすごうな!」
「ハサミの大きさが違う!」
城島も山口もびっくり仰天だ。
網の底には巨大な甲殻類がうごめいていた。全長は50cmをゆうに超えている。
「こんなのがいたとは!やばいぞー!」
「出すのはいいけど、どうやって捕まえようか?」
そこで軍手をはめた木村さんが、カニの後ろから両手でハサミを抑えてようやく捕まえることができた。
「力が強い!」木村さんが持ち上げるのに苦労した。
網をどけると、そこに現れたのは緑色の巨大なカニ(形はワタリガニに近い)。巨大なハサミを持っている。ハサミを広げたサイズは55cmあった。これを大きな水槽へ移して観察した。
「絶対触っちゃダメなやつ?」
「絶対ダメ!」
その理由は目の前にものにすぐ攻撃する凶暴性だ。
「絶対こいつですよ、犯人は」木村さんは断言した。
おそらくスタッフが足を踏み入れた瞬間にハサミで“ズドン”と挟み切ったのに違いない。


希少種のノコギリガザミを海に戻す

しかし危険なだけではなかった。木村さんは「大発見ですよ!」と何回も強調する。
ノコギリガザミ」というものだった。
「DASH海岸始まって以来のレアかもしれない」と木村さん。
“幻のカニ”と言われ、生息数が非常に少ない。太平洋沿岸でまれに見つかる程度だという。
名産地は浜名湖で、「ドウマンガニ」と呼ばれるが、なかなか獲れず、1匹7800円など高値で取引されるほど。その味はカニの中でも最高級、独特の甘みを誇るという。
「いること自体がすごい」と木村さんは改めて感心している。「東京湾では何年かに一度見つかるくらい。このサイズのものが東京湾で見つかったら新聞ネタ」
事実、東京湾での発見例は過去30年間にわずか7件のみ!
一体、このカニをどうするか?素人が扱うには非常に危険、国内のカニで一番強い力を持ち、しかも巨大なハサミだから、指でも挟まれようものなら骨折だという。
漂着物の栗やクルミで試したら、わけなく割ってしまった。これを見て山口は、
「ジャッキー・チェン以来だね、クルミ割ったの見たの」と驚く。
城島は「“ジャッキー”って名付けよう」と悪ノリ。

「どうしましょうか?」3人は相談した。
「そのままだと怖い気はするけど、元々この種は東京湾には?」と城島。
「いますよ。生物の多様性を考えたら、いてくれた方がいい」と木村さん。
「海に戻してあげるのが自然なんでしょうね」と山口。
「必ず生態系のバランスがとれるようになっているんです。生き物が多いほど」と木村さん。
「我々が気をつければいいだけの話だから」と山口は“ジャッキー”ことノコギリガザミを海に静かに放った。
城島も「いってらっしゃい」と送り出した。

しかし、アカエイもそうだが、危険な生物は海にはたくさんいる。
東京湾には、バラクーダ、ダイナンウミヘビ、ダツなどの牙をもつものや、アカクラゲ、ヒョウモンダコ、ミノカサゴなどの毒をもつものなど多種である。
「危険なものでもこの時期(冬)美味しいものがいる。海のギャングと呼ばれているものが」との木村さんの言葉で、城島と木村さんは千葉県館山の相浜へ、ウツボ獲りに行き、ウツボ(館山ではナマダという)料理に舌鼓を打つのだが、このクダリは省略します。(⇨ザ!鉄腕!DASH!公式HP


2016年1月17日夜7時・日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!」より

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犬の北登が15歳に〜二足歩行の高級魚をお祝いにプレゼント! [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で6年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖している。


DASH海岸に北登を招待

深まる秋のある日、DASH海岸に城島、山口と海洋環境専門家の木村尚(たかし)さんの3人が集まった。

DASH海岸の海をのぞき箱で観察していた城島が砂に潜る魚=キュウセンを見つけた。
砂を入れた水槽に入れると、すぐ潜ってしまう。
また、砂のない水槽に入れ、黒いもので光を遮ると、すぐ寝てしまう。
性転換して繁殖するなど、変わった習性をもつキュウセンもDASH海岸の住民になった。

一行は、次に階段を作った。

なぜか? それは、DASH村のアイドル犬=北登のために干潟に降りてもらうためだった。
北登は福島・DASH村でずっとTOKIOや明雄さんたちと過ごしてきたが、大震災以降は東京の知人の家にお世話になっている。東京暮らしもなれ、今も元気だ。

北登にDASH海岸に来てもらい、階段に誘った。
しかし、北登は途中まで降りたが、立ち止まった。
潮が満ちてきたからだ。階段づくりに時間がかかってしまい、満潮時間となってしまった。

残念ながら干潟は断念。

それではと、今年15歳になる(人間で言えば80歳)北登のために、傘寿のお祝いをすることに。
木村さんの発案で、東京湾の魚をプレゼントすることになった。

二足歩行の魚を獲りに漁船に乗る

高級魚で二足歩行する魚と木村さんがいう魚を獲りに、千葉県鋸南町の保田漁港に来た一行。
漁師歴59年の大ベテラン、笹生(さそう)さんに案内されて東京湾へ。
保田漁港にほど近いところに目指す漁場はあった。ここは黒潮が流れ、さまざまな魚が獲れる絶好の漁場だという。例えば、マンボウ、バショウカジキ(特大サイズ)、アンコウなどや珍しい魚が数多く揚がるポイントだ。
笹生さんは前日に魚の通り道に刺し網を仕掛けておいた。刺し網漁だ。
網は1kmにも及び、これを引き上げるのに1時間はかかる。

「さあ、引き上げるぞ」山口はワクワクぎみ。
「二足歩行の魚って、どんな魚なのかな?」城島も期待に胸が躍っているようだ。
まず揚がったのは、マトウダイ。口が大きい高級魚だ。
次にホシザメ。城島がこれを持って「余裕シャークシャーク」とダジャレを飛ばした。
次は電気を帯びたシビレエイ。
その次に来たのは、カワハギに似たギマ。トゲがあり置くと甲板に立った。しかし、二足歩行の魚はこれではなかった。「赤い魚ですから」と木村さん。

しばらくして網にかかって引き上げられたのは、赤い魚。
「来た!赤い魚!」
「やけに元気がいいな」
甲板に置くと長いヒレを広げて歩くような動き。
「これです」と木村さん。「これが待っていた魚です」
ホウボウというこの魚は、築地では一匹1万円もする高級魚。海底の砂地に生息し、赤いからだとクジャクのような長いヒレが特徴。
このヒレの近くに味蕾の足が左右3本ずつ、計6本生えていて、砂地でこれを使って歩行する。
「正確には6足歩行なんだけど」
なるほど、6本の足で歩行している。方々を歩き回るから「ホウボウ」という名がついたらしい。
「成分に抗酸化作用、老化防止になるんです」と木村さんは言う。
「じゃ北登にぴったりですね」
リンやカリウムなど老化防止の栄養素もあり、木村さんが北登にプレゼントしようと思ったのはこのためだった。
「いやあ、面白い魚だね」

このあともホウボウは、次々に引き上げられ、合計4匹に。

ホウボウは硬い骨が多く捌くのが難しいので、笹生さんの奥さんにお願いしておろしてもらう。
山口は刺身を口にするなり「うまい!」と驚く。「旨味が濃いし甘みもある」
出汁も美味しい。「上品な味ですね」と城島。

ホウボウを北登にプレゼント

後日、城島と山口は都内の北登が飼われている家にお邪魔した。
喜んでお出迎えする北登。
「良いところに住んでるな」と城島。
「ウチよりいい眺め」と山口。
早速、広いベランダを借りて、北登のためにホウボウ料理を。
「ホウボウのつみれ」「ホウボウのちらし寿司」の2品を造った。
北登はこれをペロリと平らげてしまった。
よほど美味しかったのか、空の器にいつまでも鼻を突っ込んでいる。
「もっと長生きしてね」
「来年もお祝いさせてね」
とTOKIOのやさしい言葉に、北登はうなずいた風だった。


(2015年11月15日・日本テレビ系放送「ザ!鉄腕!DASH!」より)
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