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雨の日は竹ぼうきに生き物が大集合! [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

時化の日、DASH海岸は穏やかだった

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で6年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖している。

DASH海岸の竹ぼうきを調査

秋のある悪天候の日、DASH海岸に城島、山口と海洋環境専門家の木村尚(たかし)さんの3人が集まった。

DASH海岸に備え付けている竹ぼうきが並んだところへボートを漕いだ。
「生き物はこういうところを避難場所にしているんですよ」と木村さんが指し示した。
この竹ぼうきは6年前にエビが増えてくれるのを願って、城島、山口が考案したもの。
木村さんによると、竹ぼうきのすき間にエビなどの小動物が棲みつくとのこと。
設置した1ヶ月後、早くもユビナガスジエビがたくさんくっついていた。
その後、放ってあったが、6年ぶりに観察することになった。

竹ぼうきを引き上げ、網の中にふるった。
すると、何とびっくり!いるわいるわ!沢山の生き物が押すな押すなとひしめき合っていた!
「祭りだ祭りだ!」と山口は喝采する。

ユビナガホンヤドカリ、ケフサイソガニ、ユビナガスジエビ、シマイサギ、
トサカギンポ、アカオビシマハゼ、マハゼ、チチブ
の8種類!
さらに山口が発見した。スズキの子ども(別名セイゴ)までいた!
「これがエビとか小魚を食べるわけですね」城島が感心した。
さらに、水槽に移したカニ類を見た城島は、
「変わったカニがいる!」見れば片方のハサミが大きい。
「また珍しいのがいたなあ」と木村さんもビックリ。
「これスベスベオウギガニっていうんですよ」
スベスベマンジュウガニは猛毒だが、これは無毒とか。

ウナギがものすごく成長していた!

ふと思いついて城島が言った。
「そういえば、ウナギどうしてるんかな?」
1年前、この付近で見つけたウナギのことを思い出したのだ。
では、というので、木村さんは酒粕を用意(用意がいいですね)。
これは江戸時代から「もろこ漁」(もろもろの魚を獲る)といって、酒粕でウナギをおびき寄せる漁法で、ウナギを呼ぼうという。
酒粕をお団子にして、竹で編んだ筒の中へ入れる。これまた「うなぎ筌(うけ)」という伝統漁法。
「じゃあ、このへんに根があるんで、沈めましょう」と山口がうなぎ筌を落とした。

翌日、これを引き上げてみると、みんなビックリ!どでかいウナギが入っていた。
胴回り15cm、体長70cm。木村さんは去年のウナギが成長したんだろうと言う。
「どんだけ大きくなるんでしょうか?」
「エサがあって敵がいなければ、いくらでも大きくなる」
ということで、再び水に戻してさらなる成長を願った。

このあと、一行は東京湾の入口で戻りカツオ漁に挑むが、この模様は公式HPで↓

(2015年10月13日・日本テレビ系放送「ザ!鉄腕!DASH!」より)
【DASH海岸公式HP】http://www1.ntv.co.jp/dash/contents/coast/




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DASH海岸育ちのアユを追って、夏の多摩川大冒険!!絶滅危惧種3種発見! [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

DASH海岸から離れ多摩川へ

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で6年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖している。

DASH海岸育ちのアユはいるか

夏の終わりのある日、多摩川の河原にやってきたのは、城島、山口と海洋環境専門家の木村尚(たかし)さんの3人。

多摩川で探しているのは、今年(2015年)1月に横浜DASH海岸でたくさん見つけたアユの赤ちゃんたちが育って、多摩川を遡上しているのではないかと、成長した姿を見つけにきたのだ。
アユは赤ちゃんの間は海で育ち、春大きくなると川を上る。5月に多摩川の田園調布辺りでたくさんの若アユ(5cm)を確認した3人だった。
7月には中流の瀬を登るアユを確認、アユたちは奥多摩の豊富な苔のあるところを目指しているのだ。
奥多摩の川底にはアユの大好物の苔がたくさんあり、水もきれいだ。苔を食べどんどん大きくなったアユは「清流の女王」とも呼ばれている。
かつて徳川将軍家に献上された多摩川のアユだったが、昭和30年代、生活排水による汚染が進み、アユはほぼ全滅。しかし近年、さまざまな努力で川の水質を改善し、アユが戻りつつある状況だ。

城島、山口、木村さんの3人は、海から51km、東京サマーランド付近の昭和用水堰に。
「DASH海岸育ちのアユもいるのかな?」と城島が言うと、
「いないってことはないと思います」と答えたのは、東京都島嶼(しょ)農林水産総合センターの安斎さん。初夏に神田川をご一緒した方だ。安斎さんは江戸前アユを増やすため多摩川で生態調査・保護を行いながら棲みやすい川にしようと、産卵場所づくりなどアユのための環境整備を進めている東京都の職員の方。今回TOKIOに合流してもらい、同僚の高瀬さん、橋下さんも加わって、みんなでアユの実態調査となったのである。
城島がいい流れを見つけた。
「アユは流れを選んで棲みつきます」と安斎さん。
緑の苔がいっぱい生えてるところを見つけた山口は、「オレがアユだったらこういうところに来るな」と言ったが、安斎さんは「アユはこういう苔じゃなくて、こういう苔を好みますね」と、茶色い苔が着いた岩を示した。緑のは緑藻で、こっちは珪藻・藍藻。こっちの方をアユが食べるのだという。「赤っぽいやつなんですか」と山口は感心した。

絶滅危惧種3種を発見!

みんなで追い込んで、網に魚を入れる。網の中には、東京都の準絶滅危惧種の「カマツカ」という体長10cmの魚が入っていた。これを水槽で観察。
「西日本では川ギスとも呼んで、シロギスみたいにうまいって言われてます」と木村さんが解説。
「天ぷらにするとうまい」
この魚は砂を吸い込み、砂に着いた苔を食べているとか。また、砂を隠れ処にし、きれいな砂地にしか棲めないという。通称「スナモグリ」とも。それだけ多摩川がきれいになった証拠だ。
山口はこれを元の川に戻した。

しばらく上流へ行くと、アユがいそうなポイントが見つかった。
追い込んで網を受ける。
なにか入った。水槽で観察すると、安斎さんが「ムギツクだ。また(珍しいのが)1種類増えちゃった」と言った。聞けばコイの仲間だという。ジャパニーズ・ペンシル・フィッシュとも呼ばれ観賞用として1匹800円だとか。
また、網の中には「オヤニラミ」という小さな魚も入っていた。メバルに似ている。木村さんは観賞用として1匹2000円と説明してくれた。大人になれば体長15cmになりエラのところに目みたいな模様があり、子どもが親をにらんでいるように見えるところからのネーミングだという。また卵をにらみながら守っているからだとも。これは安斎さんの解説だ。

さらに行くと、山口が何かを見つけた。
「なんだなんだ!何かいる!」と城島は大騒ぎ。
山口がこれを捕獲。スッポンだった。一日の大半は川底の砂地に隠れて過ごすが、は虫類なので息継ぎが必要だから、ときたま水面に顔を出す。スッポンもまたきれいな水を好む絶滅危惧種なのだ。

アユを発見

そこからさらに行くと、流れが速く、いかにもアユがいそうなところが。
岩の苔を見るとアユが食べた跡が付いていた。
「これはいる!」と、追い込んで網を構えると、ピチピチとはねる魚が2匹。
アユ(体長12cm)とウグイだった。同じような大きさで同じようなスタイルなので区別がつかない。
「アブラビレ(アユ特有のヒレ)が付いているのがアユです」と安斎さん。
「唇も(アユの方が)がっしりしてますね」と城島が言うと、
「苔を食べるため頑丈な唇になっています」と安斎さんの弁。
すると、木村さんが「この中ビュンビュン泳いでる」と指差した。
川の中にカメラを入れると、多くのアユが勢いよく泳いでいた。
10cmくらいで上流にいるアユより小さいようだ。これは苔がそう多くないのが原因だという。上流では川底に苔がびっしり敷き詰められているが、中流のここではそうではないので、アユは小ぶりだ。
しかし、安斎さんが言うには、多摩川のいろいろな場所で増えているのは良いこと、どこか一カ所で病気などでアユが死滅しても、他のグループが子孫を残せるようになったと。
この状況を喜ぶ安斎さんとTOKIOたちだった。

秋川渓谷でアユを釣り食す

上流の秋川渓谷へ行った。海から61km。
「ここは江戸前アユが目指す最上流のひとつです」と安斎さんが説明。
山口が箱眼鏡で岩を覗くとダイナミックな食(は)み跡が付いていた。
これは大物がいると、葦の根元に網を突っ込み、アユを追い込む。
すると、山口が何かを捕まえた。
「何だこれ?」
「あっ、これは全国的に大変なことですよ」と木村さん。
捕まえたのは「スナヤツメ」(ヤツメウナギ)だった。食用のカワヤツメは川で生まれ海で育つのだが、スナヤツメは一生川で過ごす。水質に非常に敏感で、絶滅危惧種の最高ランクに位置する。このことは多摩川の水質が断然良化している証拠だ。
安斎さん「子どもの頃に1回見たくらいだなあ」
木村さん「私は図鑑でしか見たことない」
ということは非常に貴重な発見なのである。
安斎さん「絶滅危惧種と言っても伝説的な危惧種ですよ」
山口「じゃあ、カッパ、ツチノコ、ヤツメみたいな」
山口はそっと、貴重なヤツメを川へ戻した。

川にカメラを設置して待つこと30分、大きさ25cmのアユが来た。苔を盛んに食べている。
別のアユが来たが、追っ払った。縄張りである。上流まで来るアユは闘争心が強く、えさ場を守り、どんどん大きくなるのだ。
「江戸時代、多摩川上流のアユは御用鮎と呼ばれ、将軍家だけが食べることを許された」と安斎さん。
「お殿様が食べていたというアユってどんなものか、味わってみたいですね」と城島は俄然食欲が湧いてきた。
そこで、別のポイントに行き、地元の川漁師さんの指導で釣ってみることになった。
川漁師さんは、養殖アユをおとりにして、それに釣り針を付けた「友釣り」という方法でアユを釣っている。つまりアユは他のアユが来ると追い払おうとする、その時に針にかかるという方法なのだ。
早速山口もやって、見事20cmのアユを釣り上げた。
さらにこのアユ(天然アユ)をおとりに使って別のを釣り上げる。
城島も釣り上げ、木村さんも釣り上げた。
元気のよい天然アユをおとりに使うことで、さらに大きなアユを釣ることができる。
木村さんひとりで12匹。この日一番の大物は25cm、山口が釣り上げた。

釣ったアユは塩をふって串に刺し、炭の周りに立てて焼く。遠火で1時間以上焼く。
半分火が通ったアユは、淡口醬油・酒・みりん・昆布と一緒にお米の上へ。炊き込みご飯に使うのだ。
炊きあがったら、骨を抜いてばらし、ご飯と混ぜて竹筒の中へ。
また、アユを片栗粉にまぶして揚げれば、唐揚げとして美味。
良質な苔を食べたアユは牛乳4本分のカルシウムがあるという。
アユの塩焼きを食べた城島は「ふわっふわ!」「うまい!」
木村さんは「最高の苦みですね」と感激の体(てい)。
炊き込みご飯を食べた山口は「ふんわり、いいね!香りがいい!」
城島は「料亭で出てきそうな、上品な味やなあ」と感動。
安斎さんも「釣ってよし食べてよしの魚ですね、アユは」と笑顔。

「DASH海岸もキレイにして、広げていきたいですね」と城島が言えば、
「アユが下ってきた時に、海がキレイであればね」と木村さんもこれから目指すことの大事さをしみじみと口にした。


(2015年9月13日・日本テレビ系放送「ザ!鉄腕!DASH!」より)
【DASH海岸公式HP】http://www1.ntv.co.jp/dash/contents/coast/




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コウイカがDASH海岸にやって来た! 産卵から孵化へ〜感動の観察日記 [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

コウイカのための産卵カゴを設置する

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で6年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖している。

このDASH海岸に呼びたい生き物がある
梅雨の雨の降る日、ここに集まったのは、城島、山口と海洋環境専門家の木村尚(たかし)さんの3人。
「産卵のこの時期、今やらないとやるときがない」と木村さん。
3人がせっせと作っているのは網と骨組みの仕掛け。
コウイカの産卵のための仕掛けだった!
大量のスミを吐くので別名「スミイカ」とも呼ばれ、甘みと旨味が強い高級イカだ。
コウイカは梅雨の時期に繁殖期を迎え、ペアで浅瀬に移動し植物に産卵する。
3人が作っているのはコウイカのための「産卵カゴ」だった。
このカゴは外敵から卵を守るためのもので、中には産卵用の帚状の枝を吊るしてある。

しかし、コウイカが来るには条件がある。
まずきれいな水。
次いで豊富なエサ。
──がないと集まって来ない。

「環境は整ってるのかな、ある程度は」と山口は期待する。
「エサは増えましたから」と木村さんも自信をみせる。
「確実に環境は変わりましたから」と城島も笑顔を見せた。

こう自信をみせるのはわけがあった。前日に仕掛けた定置網による生物調査で、
マハゼ、チチブなどが大量に入っていたのだ。
「あ‘’!あ‘’!」と山口が出したことない声で叫んだ。
タイワンガザミというカニに手袋の上からハサまれたのだ。
シマイサキもいた。5年前から棲みつく常連さん。
この他ユビナガスジエビ、アオタナゴなどコウイカのエサがいっぱい。

期待を込めて、良い場所を見つけて産卵カゴを海の中へ降ろした。
「大体水深3mくらい」と木村さんが指定。
「今日降ろしていつ頃来ますか」と山口が訊くと、
「来るなら一晩で来ちゃいます」と木村さんは言う。

設置3日後
カゴを引き上げた3人の前に現れたのは、白い立派なイカだった。
「これコウイカ?」と訊く城島に、
木村さんは「実はちょっと違うんですよ。似てるんですけど、シリヤケイカです」
コウイカとは近い仲間だが数が少なくスーパーに並ぶことはない高級イカだという。
「でかいなあ、立派だな」
「いやあ、スゴい!」
城島、山口もビックリ!
産卵のためここに来たのだ。
「来てくれてありがとう」と山口はDASH海岸の水に戻した。
これならコウイカも来てくれるはずと、期待はますます高まった。


コウイカが来て卵を産んだ!

設置2週間
カゴを上げると、紫色を帯びたタイワンガザミの立派なものが2〜3匹入っていた。
この大きさだと高級中華の食材だという。
すると山口はカゴの網になにかいっぱい着いているのを発見した。
「うわビックリ!これは、丸い茶色い粒はコウイカの卵ですよ!」と木村さんも驚く。
カゴの編み目に合計62個のコウイカの卵が産みつけられていたのだ。
これはカゴの穴が小さく、というよりコウイカが大きいのでカゴに入れず、編み目に産みつけてしまったのだろうと、木村さんは推測する。
城島は「水族館で見た卵は白かったじゃないですか。しかしこれは茶色い」と疑問を投げかけた。
すると木村さんは「コウイカのお母さんはすごく愛情深いんで、一つ一つ泥をまぶして、目立たないように産みつけるんですよ」と解説する。泥をまぶしたことでカムフラージュだけでなく強度も上がるという。カニのハサミで挟まれても大丈夫なくらいの強度。
これを聞いた城島は「親ってすごいなあ」と感動。

コウイカの卵は1週間半ほどで泥が落ち、2週間すると赤ちゃんが成長、4週間でハッチアウト(孵化ふか)する。

3人は無事孵化することを祈って、カゴを元の場所に沈めた。

孵化の模様は、水に沈めたアヒル・カメラで捉えて観察できるようにした。

産卵10日後は泥が落ち透明になって、中の赤ちゃんは漏斗で呼吸するようになった。
元気に卵の中を動き回っている。
赤ちゃんは、卵の外の小エビを見て「捕食のために興奮してる」と山口がいうように、イッチョ前に体の模様を浮き立たせていた。

産卵4週間で赤ちゃんは卵の膜を破って、完全に孵化した。
「おめでとう」と山口。食い入るようにモニターを見る城島と木村さん。
「一応、今日が誕生日になるのかなあ?」
「そういうことです」と木村さん。
その後次々と、ハッピーバースデイを迎えたコウイカの赤ちゃん。
約1ヶ月、生まれた場所で育ち沖へ出る。
しばらくはアミなどを捉えて狩りの練習をして、沖へ出るのだ。
「でも楽しいね。こうやって育って」山口はいたく感動した様子。

またDASH海岸へ恋人を連れて戻って来ることを願う、城島、山口、木村さんだった。



(2015年8月9日・日本テレビ系放送「ザ!鉄腕!DASH!」より)
【DASH海岸公式HP】http://www1.ntv.co.jp/dash/contents/coast/




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DASH海岸育ちのアユを追って東京・神田川へ〜高田馬場付近で若アユ確認! [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

アユを追って東京湾から隅田川、神田川へ

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で6年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖していました。

アユもそのひとつ。
今年の1月、多くのアユの稚魚を確認したTOKIOだったが、このアユたちは子どものうちは海にいるが、大きくなると大好物の苔を目指して川を上るのだ。きれいな水質の川にしか棲まないので「清流の女王」とも言われている。

これまでもTOKIOは多摩川のアユの調査を行ってきたが、今回は、DASH海岸育ちのアユを追って、東京湾の奥の方へと調査を敢行した。

ゴムのモーターボートに乗って東京湾を北上するのは、城島、山口、木村さん、それに東京都島嶼農林水産総合センターの安斎さん。築地大橋からかちどき橋へ。いよいよ隅田川へ入ってきた。
江戸時代には、ここにはウナギやシラウオ、それにアユなども獲れたきれいな川だった。
松尾芭蕉は「鮎の子の白魚送る別れかな」という句を詠んでいる。
ところが戦後の昭和30年、40年代、工業用排水で汚れに汚れてしまった。
近年、きれいな川を取り戻そうと人々が努力して、何とかきれいな川に戻りつつある。
安斎さんもその一人。江戸前アユの復活に向けて調査保護活動などを行い、アユが棲みやすい川づくりを進めている。今回、隅田川は初調査で、TOKIOとの合同調査となった。

「アユが上っているかどうか調べるため、朝「刺し網」を仕掛けてきましたので、それをまず回収しに行きます」何と、安斎さんはもう仕掛けをつくってきているという。「アユは川岸(へち)を上っていく習性があるんです」と、安斎さんは築地市場前で刺し網を確認しに。
「クラゲだらけだ」山口も刺し網を引き上げるのを手伝った。
刺し網の中には、コノシロ(体長30cm)がいた。コハダが成長したものだ。
シンコ(4cm以下)→コハダ(4〜7cm)→コノシロ(15cm以上)と成長していく出世魚。
木村さんは「江戸時代から人気の魚だけど、武士は食べなかった。“この城”を食べることになるからゲンをかついだんです」と解説。
築地市場の前では、コノシロ、ミズクラゲ、チチブ、ケフサイソガニを確認したが、アユは確認できなかった。

そこでもっと上流へ行くことに。
月島、両国橋を通って、浅草橋付近で左折。隅田川から支流の神田川へ入ることになった。
「'60年代から'70年代は全国ワーストのどぶ川だったんです」と安斎さん。
「でも近年きれいになってきてます。アユは本流より支流に入ってくるんじゃないかと。速い流れの川を好みますから」
「アユいたらいいなあ」と城島。
「見た目はそんなにきれいじゃないけど、魚にとってどうなんだろうか」と山口。
「じゃあ調べてみよう」との城島の声で万世橋(秋葉原)あたりで投網。
引き上げるとサヨリ(2cm)の赤ちゃんが入っていた。
「川上るというより小さい頃は汽水域(淡水海水の交差点)を好む」と木村さん。

さらにボートは上流へ。お茶の水付近にやってきた。
「昔はこの辺りもおいしいアユが獲れていたんです」と安斎さん。
この付近に東京都がつくった魚の休憩所がある。川の流れに疲れたアユなどの小魚が休める構造になっている。そこで、調べようと山口が投網した。すると、スズキが入ってきた。体長60cm。前回猿島付近で釣ったのもこれくらいだった。
スズキの大好物はアユだという。ということはアユを追ってここまで来ている可能性が高い。

これは期待が出来る!

飯田橋付近。「底が見える」と城島が感心する。それだけきれいになったということである。
コイがいた。「この辺のコイは紫鯉といわれて徳川将軍の御膳にしか出なかった」と安斎さんが説明。
これも水質浄化の結果か。

ついにアユを発見!

さらに上流へ行く。
高田馬場付近は浅くなり岩場が多くなってきた。
ボートをあきらめ、ここからは徒歩で岩場を歩くことに。
岩が洗濯板みたいになっている。
「これは上総(かずさ)層といって最も古い地層です」と安斎さん。
何でも100万年以上前に出来た地層という。
その証拠に貝の化石を発見した一行だった。
城島「神田川で化石を発見!」
山口「川底だけは昔のままなんだね」

するとますます急流になってきた。
アユはこんな速い流れを好む。
「苔あるね」山口が苔を確認。「いるかも」
すると小魚の群れが泳いでいる。
山口は見るや素早く網を突っ込み魚を捕らえた。
「これはボラだ」
「ボラも苔食べますからね」と木村さん。この辺の苔はかなりきれいだ。
「川らしくなってきました。上総層のおかげで」と安斎さんもうれしそうだ。

海から13km。まだアユは見つからない。この時雨が降ってきた。
そこで苔が密集する場所で最後の調査をする。みんなで投網を行った。
安斎さん、山口の網にはめぼしいものはなかった。しかし城島の網には何かかかっていた。
バケツに入れると、激しく泳ぎまくる魚が1匹。
「いたいた!何だこれは!」と叫ぶ城島。
水槽に移してよく見ると、アユだった!
5cmくらいの美しく光り輝く体。若アユだ!
胸びれの横には苔を食べることで濃くなっていく黄色い斑点がある。このまま育てば体長30cmまでになる。
「神田川にアユが上ってましたね!」喜ぶ城島。笑顔の山口、木村さん。
「高田馬場にアユがいた。江戸前アユの復活ですね、これは」と言う城島に、安斎さんは、
「1匹じゃまだ復活とはいえないんで、20万とか30万匹とか、大きくなって美味しくいただけるようになって初めて完全復活です」

しかし、「まずは第1歩」と山口が言うように、ここにアユをみつけた意義は大きい。
多摩川のような復活を願ってアユの調査は終了した。


(2015年6月21日・日本テレビ系放送「ザ!鉄腕!DASH!」より)
【DASH海岸公式HP】http://www1.ntv.co.jp/dash/contents/coast/




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DASH海岸にいろいろな生き物が集まり出した & 疑似餌で大物を釣ろう! [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

潮溜まりにはボラの赤ちゃん、マハゼの赤ちゃんなど

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で6年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖していました。

初夏のある日、城島、山口、木村さんが横浜・DASH海岸にやってきました。
例年この時期は、いろいろな生き物が集まり出す頃、潮溜まりをのぞくと、
ボラの赤ちゃん、マハゼの赤ちゃんなどがたくさん、元気よく泳いでいた。
山口は網ですくって「面白いもの見つけた」と木村さんに見てもらうと、
「ヨツハモガニです。ファッションリーダーですよ。海藻をちぎって甲羅につけるんですよ」
そこでアオサで試してみると、ハサミでちぎって頭に乗せた。

危険なヤツもいた。アカエイだ。排水口のところに2匹、3匹…
「これ多すぎやわ」城島が驚いたくらい、わんさかいた。「でかいな」
「恋の季節になると、浅いところに上がってくるんです」と木村さん。
アカエイには毒針があり、刺されると血圧低下、呼吸障害などを引き起こすという。
浅瀬にいるので、人間が踏んで刺される事故もしばしば起こる。
しかし昔は食用にしたり、針を銛(もり)にしたりと有用でもあった。

魚は食べるだけではなく、海の生き物を生活の道具としても利用してきた。
例えば大型巻貝アカニシの殻は、イイダコのたこ壷としても利用されるし、
猛毒があるアカクラゲも、戦国時代(真田などで)には乾燥させて粉とし、
目つぶしとして使っていたという。
中でも日本人にとって利用価値が高かったのは、クジラ。
ヒゲはゼンマイとして、脂はあんどんの燃料として、筋はテニスラケットのガットとして、
骨は木より硬く丈夫で鉄より加工しやすいので、銛やアワビおこし(岩から剥がす道具)
などとして利用されてきた。

そこで、以前釣り上げたクジラの肋骨を削って、疑似餌を作って大物を釣ろう!
ということになった。

クジラの骨で疑似餌作り

疑似餌作りのプロ・鹿野さんに来てもらって、指導を仰ぐこととなった。
TOKIOのクジラの骨は切ってみると中がスカスカだったが、何とか硬い部分を使って
疑似餌を作ることになった。
鹿野さんの作った疑似餌の見本は、さすがに良くできている。
「ポイントは弓角です」と鹿野さん。
「カーブが水受けになり、(塗料が)キラキラ光って小魚が弱っているように見える」
電動糸ノコと電動ヤスリで城島、山口も疑似餌を作っていく。
削った城島のを見ると、妙な形。
「サンショウウオをイメージして」と城島は言うのだが。
一方山口のはきれいに削れた。さすがは“棟梁”だ。
「まさに弓角ですね」と鹿野さんもほめる。
「キラキラ光る方が目立っていいんですよ」と言う鹿野さんに従って、
山口はマニキュアやウサギの毛を使う。マダイの子どもをイメージした疑似餌が出来た。
城島は携帯デコ用スパンコールを使った。サンショウウオの形だという。
肝心なのは泳ぐかどうかだ。釣り糸で垂らして水の流れでくねくね動くと、魚はそれを見て食いつくというわけだ。
実際に釣り竿で試してみると、山口のはヒラヒラ泳ぐ。成功だ。
城島のは頭を振りながらくねくね泳いだ。「いいんじゃない」と木村さんも喜ぶ。
山口は「適当に作っても何とかなるんだなぁ」と、皮肉っぽく笑った。

疑似餌「弓角」で東京湾で大物釣りを

城島、山口、木村さんは、出来た疑似餌を持って、神奈川県横須賀市にある新安浦港から譲原さんの船に乗り、東京湾の沖へくり出した。
やってきたのは猿島の近辺。ここは地形の変化に富み魚影が濃いのだという。
「でっかくないですか?この竿」城島が感心した譲原さんの竿は、長さ7m。
「エンジン音から遠ざけた方がいいので、この長さです」
この竿から城島の「デメタン」と山口の弓角を垂らし、時速4kmで泳がせる。
疑似餌針と釣り糸の間には「潜行板」という浮きを付けて、当たりがあればわかるようにしてある。

まず山口の弓角に当たりが来た!
揚げると、スズキだった。
「20cmだからリリース・サイズかな」
高級魚スズキは20〜30cmが「セイゴ」、40〜60cmが「フッコ」、60cm以上が「スズキ」と名を変える出世魚。夏の東京湾産のスズキは脂が乗り最もうまいとされている。
しかし、山口の釣ったのは小さいのでリリースとなった。
ところが、ほどなくして山口のにまた当たり。今度は大きい。城島が「何や何や!」と騒ぐ。
揚げると、大きいスズキだった。これは見事なスズキ。

城島の「デメタン」にも当たりがあった。
「来た来たー!」「シャチか」と大騒ぎの城島。「おおすごいすごい!マグロ!」
その引かれる姿はホントにでかい。揚げてみると、
体長75cmのスズキだった。

スズキを料理し食す

二人が釣ったスズキは、市場では1万円クラスとか。それが2匹も。
二人は漁港に引き返し、譲原さんにさばいてもらった。
三枚におろすのは城島。おろすと実にきれいな白身だ。
スズキという名の由来は、「すすいだように白くキレイな身だから」という。
これをバーナーで炙る。こうすると皮と身の間の脂だけを溶かして、それが旨味になる。
これをすかさず氷につける。これを「洗い」という。
「鈴木と新井。名字が二つきたね」(笑)と山口。
氷から出したスズキを刺身にする城島。
「この虹色の照り(脂)が最高の証しです」と譲原さんが太鼓判。
これをご飯、大葉の上に乗せる。そこに海藻の「アカモク」(引き綱にくっついてきた)をゆでて叩いた「アカモク醤油」を添える。
「スズキの洗い丼」の完成だ。

もう一品は漁師おススメの炭火焼。
上から塩、コショウをふる。これを数本の串を扇形に刺して、炭火で焼く。
見るからにプリプリしててうまそうだ。
「ナイス!ナイス!」「最高じゃん!」
「これこそ漁師食いですよ」
で、「スズキの炭火焼」が完成。

─お食事タイム─
「スズキの炭火焼」から。
城島「皮が弾力性があってパリッとしてる」
山口「ふわふわ白身、やわらか〜い」
譲原さん「毎日食っててもうまいっすね!」
「スズキの洗い丼」
豪快に一口入れた山口は「うまい!身がしっかりしてる」
城島「歯ごたえすごい、プリップリ!」
山口「アカモクうまくて合うね」
譲原さん「スズキとの相性は最高です」
木村さんもこのうまさに感激。


(2015年6月7日・日本テレビ系放送「ザ!鉄腕!DASH!」より)
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「東京海底谷」の深海にはいろいろな生き物がいた&深海ザメ料理に舌鼓 [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

石を積んで作った生き物の棲みか「ゴロタ場」の砂を除去

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で6年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖していました。

石を積んで作った「ゴロタ場」には多様な生き物が棲みつくようになりました。
しかし、城島と山口が先頃行った時、ゴロタ場には砂が石の隙間を埋めていたのです。
指導を受ける木村さんは石を動かさなければダメと言う。
そこでその作業に取りかかった。
そうすると、「カシパン」と呼ばれるウニの仲間の殻や、ウミウシの仲間「ウミフクロウ」を見つけたり、いろいろな生き物に出会ったTOKIOだった。
「(東京湾は)世界でも有数の豊かな海です」と木村さんが言うのは本当だ。
魚だけでも700種類以上いると言われ、テンス、メンダコ、ダイオウイカなど珍種の発見報告もなされている。
その主な場所は「東京海底谷」。深さ400mもの深海で、去年タカアシガニを釣り上げたことがある。

東京海底谷には何がいる?

そこで東京湾口の海底にある「東京海底谷」へ今年も行くことになった。
城島と山口それに木村さんの3人は、東京湾唯一の深海漁の達人・手嶌さん(天羽漁協金谷支所)の元を訪ねた。
手嶌さんは漁師歴56年のベテラン。金谷漁港から10分で東京海底谷の真上に着いた。
「ここら辺が水深400mです」と手嶌さんが告げた。
「東京タワーがスッポリ入りますね」と城島。
「今回エサがあったら寄ってくるんじゃないかな」と山口がスルメイカをエサに用意した。
スルメイカは美味しい匂いがするからだ。
「絶対匂いが強いヤツの方がいいですから」と木村さんも太鼓判。
これを深海用のカメラの前に付けて、寄ってくる魚を撮ろうというのだ。

城島がこれを約10分かけて海底までロープで降ろす。
カメラに内蔵したハードデスクで30分録画した後、引上げる。
「あー、食われてる」
早速録画を再生してみる。
海底400mは真っ暗。カメラの光に照らされたスルメイカが見える。
そこに真っ先にやってきたのはハダカイワシだ。続いてオレンジ色のツツイカ。そしてタチウオ(正式名オシロイダチ)もやってきた。この魚はまずイカに攻撃を仕掛け、カメラにも攻撃してきた。けっこう凶暴である。次にチゴダラ(通称ドンコ)も来た。しきりにスルメをつつく。
すると、その画面の隅に紅白模様のおめでたそうな脚がニョキリ。
「何だこれ!?」「うわっ!来た!」城島、山口が興奮した。
タカアシガニの登場だ。大きい。水族館では殆んど動かないが、ここでは動きが素早い。直接口でスルメイカを食べにかかる。
すると、2匹目の登場だ。「オレによこせ」とばかり1匹目に向かっていきエサを奪おうという魂胆だ。
そうこうするうちに3匹目の登場だ。「もう1匹来た!」そうこうするうち、もう1匹来た。4匹目。
スルメイカの効果絶大である。
しばらくして引揚げにかかるが、タカアシガニはイカに食い付いて離れない。水深200mで最後の1匹が手を離した。
「いや、貴重な映像ですよ。めったにない」と木村さんも興奮気味。

次に手嶌さんの「深海刺し網漁」の仕掛けを揚げることに。深海底に長い網を横たわせる漁法。
「さあ、何がかかってるか?」
電動ウインチを引揚げると、「何だこれ?宇宙船みたい」山口が手にしたものは、卍型をしている。
「ミョウガガイ」と手嶌さん。「カメノテの仲間ですよ」と木村さんが教えてくれた。
次に揚がったのは、丸い毛ガニみたいなカニ。「イガグリガニ」。その名の通りトゲトゲがあってイガグリみたいだ。「イガグリさん可愛い」と山口はいたく気に入った様子。これはカニではなくヤドカリの仲間だという。
次に揚がったのは、アカザエビ。イタリアやフランスでは「スカンピ」と呼ばれ築地では5000円〜1万円の高級食材だ。これをみんなで分けて食べた。
「うわっ!プリっプリ!」「甘い」「イセエビよりも柔らかい」と大好評。
次にかかってきたのは、山口が自然薯と思ったらクジラの肋骨だった。
さらに「海の王者」(城島)タカアシガニがかかってきた。でかい。
次に来たのは「ニホンヤモリザメ」というサメだ。
さらに次に「ヘラツノザメ」という大きなサメがかかっていた(※あとでわかったのだが、これはサガミザメとのこと)。城島が広げて持つ。
「食べられるよ。おいしいよ」と手嶌さん。
「いや〜驚き!深海ワールド」
城島、山口は感動的な素晴らしき体験の東京海底谷を後にした。

深海ザメ料理

こうして釣り上げたサガミザメを富津の旅館で料理してもらい、食べることに。
深海ザメは死んで3時間ほどでアンモニア臭が発生するが、揚げてすぐなら極上の肉。
三枚におろすと、上質な白身が現れた。これを大根の鍋の中に。
一方、サメの身をすって、ネギ、大葉などと一緒に練って、これをアワビの貝殻に入れて七輪で焼く。これが千葉の漁師料理「さんが焼き」だ(普通はアジで作る)。

まずは「サメ大根」を食す。
「とけてなくなりました」と城島。「加熱するとこんなにやらかい食感になるんですね」
「シュワッといなくなった」と山口。「オレこれ毎日食べたいな」「これ体にいいってわかるね。アスリートめしだ」
事実サメはコラーゲン豊富で高タンパク低カロリーの健康食材だ。
次に深海ザメの「さんが焼き」。
「あー!美味ーい!」と絶句する山口。
「う〜ん、しあわせ〜」ととろける城島。
漁師の手嶌さんも「本当に美味しい」と大絶賛。
城島も「この料理、DASHラン三ツ星ですよ」とほめまくって終わった今日の深海漁だった。
次は深さ600mに挑むのだそうだ。


(2015年3月15日・日本テレビ系放送「ザ!鉄腕!DASH!」より)
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DASH海岸に大量発生したオゴノリで高級魚=メジナを釣る [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

きれいな砂地に生えるオゴノリが大量発生!

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で6年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖していました。

きれいな砂地にしか生えないと言われる「オゴノリ」が今年は大量発生。去年の1.5倍になっていた。
きれいな海に生える海藻はまた、海をきれいにしてくれる。好循環なのだ。
それと、見れば鮮やかな緑色の海藻も。「アオサ」だ。石などに生え、青海苔となる。
しかしこれは暖かくなるとはびこり、夏場に腐るという。
そうなるとヘドロとなり、その下に棲むアサリ、エビやカニなどの生物が呼吸ができなくなり死んでしまうのだ。これは今、東京湾の各地(横浜・海の公園、東扇島東公園、三番瀬、盤洲干潟、富津干潟など)で大問題となっている。

そこで、アオサ&オゴノリを採ることにした。
大量に採れたアオサ&オゴノリを見て、城島は、「これどうしましょう?」と木村さんに訊く。
「これで冬の高級魚を釣ってみませんか」と木村さん。
「魚が海藻食べるんですか?」城島は驚いた。
その魚は「メジナ」。関西では「グレ」九州では「クロ」と呼んでいる。

城ヶ島でメジナ釣り

そこで神奈川県・三浦市の城ヶ島でメジナ釣りをすることになった。
これに挑むのは城島と山口。
海藻を使った伝統漁法の名人・菅さんの手ほどきで、「コマセ」という魚をおびき寄せる撒きエサを作る。海藻を刻んで砂を混ぜ(そうしないと沈んでいかない)、ダンゴ状態にして海に撒く。
そこに海藻を付けた釣り針を落とすという、やり方。
まず当たりがきたのは山口。それっと糸を巻き上げたが、カラ。持っていかれた。
次に城島の竿に当たりがきた。引き寄せ、木村さんが網で捕獲。メジナだ。
黒い体がピチピチはねている。体長30cm。
「メジナは今が旬ですか?」と城島。
「寒メジナって言って、素晴らしくうまいんです」と木村さん。
夏は肉食で美味しくないが、冬はベジタリアンとなり、臭みがとれ美味しい。
1尾1600円くらいで売られている高級魚だ。
さらに木村さんの竿にもかかり、釣り上げると体長40cmの大物。

名物「寒メジナのちり鍋」を食す

こうして釣り上げたメジナを近くの民宿で料理してもらい、「ちり鍋」として食べることに。
さばくとスゴく脂がのっている。白子もあった。
アラは焼いて出汁に使う。これを煮込むこと30分。豚骨ラーメンみたいになった。
これを濾すと淡い黄色のミルキーな汁に。
「濃厚なんだろうな」「世界一うまいラーメンの出汁に使える」と城島、山口。
野菜をふんだんに盛った鍋にメジナのぶつ切りを乗せ、熱々の出汁を注ぐ。
これが「寒メジナのチリ鍋」。熱で身がチリチリに縮むから「チリ鍋」と言うのだとか。
てっぺんに白子を乗せ、ふたをして熱す。
出来上がったのを食すと、
「コクがある」と城島。
「割烹で上品なお鍋を頂いているような」と山口。
「あー!白子うまいっすわ」と菅さん。
次に生唐辛子を添えた「寒メジナのべっこう寿司」を食す。
これは、湯引きした皮付きの身を冷水で締め、島唐辛子、醤油、みりん、酒で作ったタレに漬け、これを酢飯で握ったもの。わさびでなく、唐辛子で食べるのが特徴だ。
食べた城島「うっ!皮がうま味ありますね!」
一口で食べた山口は「うめー!身がスゴい柔らかい!」と感激。
「城ヶ島はすごいと城島は思いました」と最後はリーダーが締めた(?)。

(2015年2月22日・日本テレビ系放送「ザ!鉄腕!DASH!」より)
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何と!DASH海岸でマハゼが繁殖!!クサフグも発見&ショウサイフグで舌鼓 [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

DASH海岸の砂地と泥の海底で巣作りのマハゼ

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で6年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖していました。

干潟で伝統漁法の「四ッ手網」を広げた城島、山口、そして海洋環境専門家の木村尚さん。
12mX12mの大きな網にかかったのは、クロダイ。半年前に稚魚のクロダイを見つけていたのが成長したのだ。
さらにかかったのは、マハゼ。しかも20cmの大きなサイズ。東京湾では最大級だと木村さんは言う。
ちょっと昔(昭和30年代)までは、東京湾に舟を出して獲ったハゼを天ぷらにして食べる舟遊びが流行っていたが、最近ではめっきりハゼも減ってしまった。今では老舗の天ぷら屋では江戸前ハゼの天ぷらは1匹1200円にもなるという高級魚だ。

「例年この時期はハゼ見ないですよね」城島はちょっと不思議に思った。
DASH海岸で見かけるのは、桜が咲く季節。その頃は4cmの大きさで、夏から秋にかけて10cmに成長する。ところが冬になると水深10mの深場へ移動し、海底にオスは巣穴を掘りメスを迎え入れて繁殖行動をする、というのが今までだった。
「これだけこのサイズがいるってことは、この近くに繁殖地があるとしか思えない」と木村さんは言う。
「最近、浅いところでも産卵しているとも言われているんですよ」
そこで早速ボートを出して調査に。
「あっ、これだ!」海底を覗いていた山口が叫んだ。
「穴があった。これこれ!」
底には直径3cmくらいの穴が空いていた。マハゼの巣か?
さらにボートを進めると、今度は城島が「何やこれ?たくさんあった!ここがメインの産婦人科だ」と、木村さんに報告。見ると底には無数の穴がいたるところに空いていた。ここは砂まじりの泥地でハゼにとってちょうど良い環境のようだ。
山口がさらに覗くと、テッポウエビとマハゼの仲間のスジハゼを巣穴に発見。この2種は同じ巣穴に棲む同居人で、お互いに協力して外敵から身を守る共生関係にあるという。
城島もハゼが巣穴から顔を出しているのを確認。チチブが近づくと巣を守るためこれを追っ払った。
明らかに繁殖している。
「本当に環境が変わりつつある」城島はしみじみ思った。

大きなサイズのクサフグも網にかかった

DASH海岸に棲みついているのはマハゼだけではなかった。
フグの一種、クサフグも網にかかったのだ。以前ここで見たのは3cmの赤ちゃんサイズだったが、15cmという最大級なのだ。
木村さんの説明によると、柔らかい砂にもぐって隠れているらしい。別名スナフグとも呼ばれ、砂地が大好きだという。
しかしクサフグは、皮・内蔵に青酸カリの1000倍もの毒をもつ。
「東京湾には“鍋の王様”って言われるフグもいるんですよ。ショウサイフグっていうんですけど」
「へ〜!今の時期いいですね」と城島、山口。

ショウサイフグを求めて東京湾に出る

こうして、鍋の王様・ショウサイフグを求めて、東京湾に出ることになった、城島、山口は木村さんの紹介で金沢八景の「野毛屋」の黒川さん(38)の船に乗る。黒川さんは東京湾では有名な3代続くフグ獲り名人。
富津沖まで出た一行は、「カットウ」という仕掛けでショウサイフグを釣ることになった。カットウというのは、釣り針を上下2段構えにし、上の針にはえさのアオヤギをつけ、針に用心するフグがえさだけを食べるところを、下の針で引っ掛けようというもの。黒川さんの祖父が考案したという仕掛けだ。
アオヤギを見て山口は「これ普通に食べましょうよ」と、えさの良さに驚く。
最初にイイダコを釣り上げた城島は、次にいい当たりを得て、「来た来た!」と興奮気味に糸を巻き上げた。針にはショウサイフグがかかっていた。城島が釣り上げたのは体長15cmだが、これよりまだまだ大きくなるという。
「このサイズは刺身が一番美味しい」と黒川さん。
トラフグは獲ったばかりではゴムのように固く味も薄いので、3〜7日寝かして柔らかく旨味が出るそうだが、ショウサイフグは釣ったばかりでも柔らかく刺身向きだという。
早速、船内で刺身にして食べることに。実は黒川さんは「ふぐ包丁師」(神奈川県)の免許証を持っているのだ。
プロの手際良いワザを初めて見た城島、山口。透き通るほどの薄造りに見とれる。
海草から採った藻塩につけて食べる。
「味濃い!旨味あるなあ!」城島が感心する。
「これがショウサイフグの味なんですよ」と黒川さん。
「フグの香りってありますね」山口も感激の面持ち。「薄くても弾力がある」

しかし鍋には30cm超の大物でなければならない。
そうこうしているうちに、木村さんの竿に当たりが。しかしまだまだ小物だった。
すると今度は城島の竿に。「来た!来た!来た!来た!」何度も叫ぶ城島。よほど手応えがあったんだろう。「ついに来た!」
でかい。34cmの大物を釣り上げた。
その後木村さんも31cmを釣った。黒川さんも36cmを釣り上げた。
しかし山口は残念ながら坊主だった。

ショウサイフグの鍋・唐揚げ・おじやに感激

こうして釣果よろしく、帰港し、黒川さんの店先で、フグ料理を食すこととなりました。
黒川さんがさばいたショウサイフグ、
「江戸前だと、サイ鍋といって、すき焼きみたいに食べるやり方があります」と木村さん。
城島は鍋に昆布出汁を入れ、これにショウサイフグの中骨を入れる。骨から上品な旨味成分が出るという。煮出しているうちに割下を作る。そしてフグをぶつ切りにする。身はぷりんぷりんだ。すごい弾力。
別途、白菜、春菊、長ネギ、シイタケ、焼き豆腐、白滝を用意し、いよいよフグと一緒に鍋に入れた。
「フグの身は、火を通すと余計に甘みが増します」と黒川さん。

この間山口は、酒、醤油にフグの身を漬ける。ここに生姜をたっぷり入れ、味がしみ込んだら片栗粉にまぶし、油で揚げる。ジュワッーといい音。音も美味しい、いい色に。

サイ鍋も完成し、ではみんなで食べようと、まずは唐揚げから。
「あの弾力じゃなくふわふわ!」と山口。
「身にコクがある。旨味すごい」と城島。
いろんなものを食べてきた木村さんも、このうまさには参った。
サイ鍋は、まさにすき焼き風に溶き卵をからめて食べる。
「ふわ〜!美味しいですね!」城島の顔もとろけた。「上品!」
「ほ〜う!ほ〜う!うまい!」と山口は熱々のうまさに声の調子も変わるほど。
「身が柔らかい。ホロッホロになる」
「今まで食べたフグの中で一番うまくないですか」と黒川さんの問いに、
「正直、本当に一番うまい!」と城島が応じた。
「しめはおじやですね」と木村さんが泣かせる提案。
さらにほぐしたフグの身を入れたおじやには城島、山口も言葉が出ないくらい感激。
出た言葉は「めっちゃくちゃ美味しい!」(城島)
「これはとまらない!うまい!」(山口)
山口はさらに「東京湾で獲って、江戸前の食べ方をするって、こんな粋な話はない」と最大級の讃辞を贈る。
「番組対抗※出そうよ」と城島、早くも優勝宣言か?!
※日本テレビが誇る日曜日の強力な番組同士が対抗で料理合戦をするスペシャル企画

というわけで今回のDASH海岸は、心もお腹もより豊かになる魚たちの恵みでした。

(2015年2月1日・日本テレビ系放送「ザ!鉄腕!DASH!」より)
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DASH海岸で絶滅危惧種・ニホンウナギが大きく育っていた!!ブラックタイガーも繁殖! [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

ブラックタイガーの繁殖地として最北端

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で6年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。生き物たちも予想を超える種類が集まっていました。

潮溜まりには、ブラックタイガーがいた!
11年前東京湾で「ウシエビ」(ブラックタイガー)発見と大ニュースになってからほとんど発見例がなかったが、DASH海岸には3年連続できていた。
ただ、3年前・去年に発見したのは体長15cmと大きなサイズだったが、今回のは小さい。つまり赤ちゃんサイズだ。
指導の木村さんが言うには「ここで繁殖してるかもしれない」とのこと。木村さんは続けて言う。
「ここで繁殖してるってことはすごいことだ。日本で確認されている繁殖地は九州や四国だけなので“大発見”ということになる。
そこで城島と山口は、ブラックタイガーの赤ちゃんを誘う仕掛け=ペットボトルに木の枝などを入れ、切ったボトルの口を逆さまに入れたもの(これはセルビン漁法といわれる)を作って水中において様子を見ることになった。

1週間後に訪れた城島、山口、木村さんが仕掛けを上げてみると、
何と!仕掛けの中にはいるわいるわ、10匹の赤ちゃんブラックタイガーがぞろぞろ、小枝にまぎれて棲みついていた。
「これは絶対繁殖してる」山口は確信した。
「ということは東京湾初」城島も興奮さめやらぬ感じ。
日本最北の繁殖地という新発見になった。
「論文書いて出すようなレベルの話ですよ」木村さんも驚く。
「砂地がいい。このエリアで砂地はここしかないからね」
とはいえ、元々東南アジアの生き物で地球温暖化の影響とも推測され、喜んでいいのか悪いのか?


絶滅危惧種ニホンウナギも来た

すると城島は気がついた。「このブラックタイガーを補食する生き物もいるわけですよね」
スズキやタコに加えて、木村さんお目当ての生き物がきっといるはず。
それはTOKIOが長年待ち望んだ生き物でもある、ニホンウナギ
去年6月に絶滅危惧種に指定された貴重な生き物で数が激減しているのだ。
ウナギは身を隠す穴や岩場がないと生きていけない。かつては東京湾(江戸前)でたくさん獲れたが、埋め立てや開発で姿を消してしまった、豊かな自然象徴とも言える生き物だ。

このニホンウナギをDASH海岸に呼ぶため、4年前TOKIOは、棲み家用に石を積み、ウナギの餌となるヨシを植えた。さらに川からの淡水と海水が混じり合う「汽水」の場所も確保し、砂場も増設した。
その甲斐あって、ウナギの好物・コメツキガニが早くもヨシの根元に棲みついた。
1年後にはウナギの赤ちゃん(体長5cm)が来た。
3年後(去年)には棲み家となる小さな岩場(根)を造った。山口はこれを「ちょっと根」と名付けた。
そして「海猿アヒルカメラマン」(観察カメラ)に監視させ、ウナギを待つことになった。
「ちょっと根」を造って1ヶ月後、観察カメラが岩場から顔を出す生き物の姿を捉えた。
これは何か?
「アナゴにも見えるけど、アゴが出てる」
「このしゃくれはウナギだ!」
「完全に来たね!」山口、城島は驚き喜んだ!
木村さんは言う。「来たやつが育ったんですよ」
つまり2年前に見たウナギの赤ちゃんがどこかに棲みつき成長したのだ。
「いやー、やっててよかった」城島の表情は喜びに満ちた。

こうして、かつてはヘドロの海だった工業地帯の海が、革命的にきれいになり、さまざまな生物たちが棲む海となった。テッポウエビ、ボラの稚魚をはじめ、多様な生態系を作り出していた。
この冬舟を出して調べたら、何と、ツバクロエイまで出現したのだ。
「エサが多いから食べにきてるんですよ」木村さんが解説した。
「エーイ」と城島がまた下手なダジャレを飛ばした。

今年になって、酒粕、米ぬかをこねて作ったアミノ酸団子を網袋に入れて、「ちょっと根」の岩場に吊るした。
ウナギを誘うためだ。
山口が潜ってみると、大きなウナギがいた。体長60cm。
城島は水面から覗く。
「感動や!ウナギや!」
山口が追うとどこかに行ってしまった。
「ちょっと根」意外の岩場にも棲み家があるらしい。いくつも岩場を作っておいてよかった。
「やはりエサがいいから大きくなるんです。甲殻類が多いし、頭小さく体大きいということはよっぽどエサがいい証拠」

DASH海岸で繁殖したブラックタイガーのように、ウナギも仲間がたくさん集まってくれるといいですね。


(2015年1月11日・日本テレビ系放送「ザ!鉄腕!DASH!」より)
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DASH海岸にやってきたアユを追って多摩川へ & ナゾの魚を探しに源流への冒険 [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

2014年冬、多摩川のアユの調査に加わる

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸を離れ、多摩川へやってきたTOKIOの城島と山口。
去年の12月、DASH海岸でアユを発見。
その東京湾育ちのアユがたくさん多摩川をさかのぼっていると聞いて、多摩川のアユを増やすため調査・保護を行っている「東京都島しょ農林水産総合センター」の安斎さんと前田さんとともに、アユの調査に加わることになった。

まず、投網でアユを捕獲。山口が獲ったアユはでかい。
5月に東京湾で見たアユはほんの5cmだったが、23cmにも成長し、プラチナ色に光り輝いている。
かつて多摩川のアユは、江戸時代には将軍へ献上したほどの名産品。
戦前までアユが獲れていたが、昭和30年代の高度成長による生活排水の泡で、アユが全滅してしまった。
そこでアユを呼び戻そうと、多摩川漁協や周辺住民などによる30年以上の努力で、水がきれいになり、多摩川に再びアユが舞い戻って来たのだ!

しかし、新たな問題が!
スモールマウスバス(ブラックバス)が増えていて日本の生態系を壊してしまうのだ。
そこで安斎さんたちは定期的にブラックバスの駆除を行っており、
この日は40匹を駆除していた。
(本当にわれわれの見えないところでいろいろな努力をしているんですね)
この他、ライギョ、ブルーギルなどの肉食外来魚がいるという。
しかも巨大肉食外来魚のアリゲーターガーというとんでもないのが多摩川で発見された。

ナゾの魚を追って多摩川源流へ

それだけでなく、奥多摩の釣り人から「変な魚」が釣れたという連絡があった。
図鑑にもないナゾの魚だという。
それならばと、TOKIO、木村さん、総合センターの人たちでそこへ向かう。
現地は、多摩川の源流近く。
川の流れの音は聞こえているが、道のだいぶ下だ。一行は斜面を下った。
「これあぶねえな」
「陸の危ない動物でませんかね」
と言いながら城島、山口もロープをたどっておりていく。
悪戦苦闘しながら、何とか多摩川の川っぷちにたどり着いた。
「ここからきてるんだな、DASH海岸へ」
城島が川のきれいな水をすくった。
「この辺一帯は水源林として保護されています」
安斎さんが説明する。
森が雨水を濾過して川へと水を送り込んでいるのだ。
「おいしい、すっきりしてる!」
城島が水を飲んで叫んだ。

さて、調査開始だ。網を岩の下などへ突っ込みガサガサやることで魚を獲る「ガサガサ漁」で捕獲しようとする一行。
山口は網の中に魚の餌となるカワゲラを発見。
城島は清流にしか棲めない現在数を減らしているカジカを網の中に。
木村さんは「素焼きしたカジカの骨酒はうまいんだ」と顔をほころばす。
しかしお目当ての魚は見つからない。

そこでさらに岩をたどって上流へ登ることになった。
難行だ。
「今日はDASH海岸じゃなく、DASH秘境みたいやな」
城島が思わず口に出す。
しばらく行くと、たまり(充分な水深がある、魚が隠れられるポイント)があり、
そこを当たることになった。
袋網という筒のような網に袖網で魚を追い込む方法で獲ることに。
一行は袋網を設置したところへ魚を追い込むためにその上流で川を突つく。
城島「何がおんのやろ?こんな深いところ」
しばらくして山口「何か入ったかな?いねえかな」
すると、網の中から小さい魚を取り出した。
ヒダサンショウウオの子どもだった(体長4cm)。
東京都の絶滅危惧種に指定されている。
次に網にかかっていたのは、ナガレタゴガエル。
36年前奥多摩で発見された新種のカエルだという。冬が恋の季節ということで、葉陰にオスがメスを待っているため、もう1匹見つかった。

一行はさらに上流へ問題の魚を探すことに。
充分な水深がある、魚が隠れられるポイントがあったので、そこに網を仕掛けた。
しばらくして、追い込んでいた城島が「何かはねた!」
網に入ったか?安斎さんらが確認すると、イワナだった。
冷たい水が流れる最上流にしかいない幻の魚、何でも食べる獰猛さから「渓流の王者」とも呼ばれる魚だ。
さらにヤマメも網に入っていた。ヤマメも時々川を下る。海へ下ればサクラマスと呼ばれる。「渓流の女王」とも言われ、かつては東京湾にかなりいたが、堰の設置や汚染により海に下るヤマメは見られなくなってしまった。
しかし安斎さんは訝る。本来イワナとヤマメは棲み分けているのに、なぜこの沢には一緒にいるのか?考えられるのは①生息域を広げるため②釣り人による放流──だが、「目的の魚じゃない」。
「大事なのが来ない」山口がこぼす。

もう一度、頑張ることになった一行。
すると、「何か行った!」の声。「大きいぞ」
「ついに発見!?」
「なんだ!この魚!?」城島が思わず興奮。
水槽へ入れると32cmの大きなサバみたいな魚の姿。
イワナとヤマメのハイブリッド種(交雑種)らしい。
イワナとヤマメとは大きさが大分ちがって大きい。
顔はイワナに似てるが、背中はサバ模様。
「生殖しないから寿命が長いんです。ヤマメは1回卵を産むと死んじゃう」と安斎さん。
イワナ+ヤマメ→ハイブリッド種はすべてメス→生殖能力がない
イワナ5~6年、ヤマメ2~3年に対して交雑種は7~10年の寿命だという。
安斎さん「イワナとかヤマメの赤ちゃんを食べちゃう。それが一番の問題」
山口「増えすぎたらやばいな」
安斎さん「職場にもって帰ってDNAなどを調べて研究します」

川の生態系は複雑で、いろいろな問題を抱えていることがわかった、今回の冒険であった。
「東京都島しょ農林水産総合センター」のみなさん、ありがとうございました。今後も生態系保護のためがんばってください。

(2014年12月21日・日本テレビ系放送「ザ!鉄腕!DASH!」より)
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