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DASH海岸にやってきたアユを追って多摩川へ & ナゾの魚を探しに源流への冒険 [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

2014年冬、多摩川のアユの調査に加わる

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸を離れ、多摩川へやってきたTOKIOの城島と山口。
去年の12月、DASH海岸でアユを発見。
その東京湾育ちのアユがたくさん多摩川をさかのぼっていると聞いて、多摩川のアユを増やすため調査・保護を行っている「東京都島しょ農林水産総合センター」の安斎さんと前田さんとともに、アユの調査に加わることになった。

まず、投網でアユを捕獲。山口が獲ったアユはでかい。
5月に東京湾で見たアユはほんの5cmだったが、23cmにも成長し、プラチナ色に光り輝いている。
かつて多摩川のアユは、江戸時代には将軍へ献上したほどの名産品。
戦前までアユが獲れていたが、昭和30年代の高度成長による生活排水の泡で、アユが全滅してしまった。
そこでアユを呼び戻そうと、多摩川漁協や周辺住民などによる30年以上の努力で、水がきれいになり、多摩川に再びアユが舞い戻って来たのだ!

しかし、新たな問題が!
スモールマウスバス(ブラックバス)が増えていて日本の生態系を壊してしまうのだ。
そこで安斎さんたちは定期的にブラックバスの駆除を行っており、
この日は40匹を駆除していた。
(本当にわれわれの見えないところでいろいろな努力をしているんですね)
この他、ライギョ、ブルーギルなどの肉食外来魚がいるという。
しかも巨大肉食外来魚のアリゲーターガーというとんでもないのが多摩川で発見された。

ナゾの魚を追って多摩川源流へ

それだけでなく、奥多摩の釣り人から「変な魚」が釣れたという連絡があった。
図鑑にもないナゾの魚だという。
それならばと、TOKIO、木村さん、総合センターの人たちでそこへ向かう。
現地は、多摩川の源流近く。
川の流れの音は聞こえているが、道のだいぶ下だ。一行は斜面を下った。
「これあぶねえな」
「陸の危ない動物でませんかね」
と言いながら城島、山口もロープをたどっておりていく。
悪戦苦闘しながら、何とか多摩川の川っぷちにたどり着いた。
「ここからきてるんだな、DASH海岸へ」
城島が川のきれいな水をすくった。
「この辺一帯は水源林として保護されています」
安斎さんが説明する。
森が雨水を濾過して川へと水を送り込んでいるのだ。
「おいしい、すっきりしてる!」
城島が水を飲んで叫んだ。

さて、調査開始だ。網を岩の下などへ突っ込みガサガサやることで魚を獲る「ガサガサ漁」で捕獲しようとする一行。
山口は網の中に魚の餌となるカワゲラを発見。
城島は清流にしか棲めない現在数を減らしているカジカを網の中に。
木村さんは「素焼きしたカジカの骨酒はうまいんだ」と顔をほころばす。
しかしお目当ての魚は見つからない。

そこでさらに岩をたどって上流へ登ることになった。
難行だ。
「今日はDASH海岸じゃなく、DASH秘境みたいやな」
城島が思わず口に出す。
しばらく行くと、たまり(充分な水深がある、魚が隠れられるポイント)があり、
そこを当たることになった。
袋網という筒のような網に袖網で魚を追い込む方法で獲ることに。
一行は袋網を設置したところへ魚を追い込むためにその上流で川を突つく。
城島「何がおんのやろ?こんな深いところ」
しばらくして山口「何か入ったかな?いねえかな」
すると、網の中から小さい魚を取り出した。
ヒダサンショウウオの子どもだった(体長4cm)。
東京都の絶滅危惧種に指定されている。
次に網にかかっていたのは、ナガレタゴガエル。
36年前奥多摩で発見された新種のカエルだという。冬が恋の季節ということで、葉陰にオスがメスを待っているため、もう1匹見つかった。

一行はさらに上流へ問題の魚を探すことに。
充分な水深がある、魚が隠れられるポイントがあったので、そこに網を仕掛けた。
しばらくして、追い込んでいた城島が「何かはねた!」
網に入ったか?安斎さんらが確認すると、イワナだった。
冷たい水が流れる最上流にしかいない幻の魚、何でも食べる獰猛さから「渓流の王者」とも呼ばれる魚だ。
さらにヤマメも網に入っていた。ヤマメも時々川を下る。海へ下ればサクラマスと呼ばれる。「渓流の女王」とも言われ、かつては東京湾にかなりいたが、堰の設置や汚染により海に下るヤマメは見られなくなってしまった。
しかし安斎さんは訝る。本来イワナとヤマメは棲み分けているのに、なぜこの沢には一緒にいるのか?考えられるのは①生息域を広げるため②釣り人による放流──だが、「目的の魚じゃない」。
「大事なのが来ない」山口がこぼす。

もう一度、頑張ることになった一行。
すると、「何か行った!」の声。「大きいぞ」
「ついに発見!?」
「なんだ!この魚!?」城島が思わず興奮。
水槽へ入れると32cmの大きなサバみたいな魚の姿。
イワナとヤマメのハイブリッド種(交雑種)らしい。
イワナとヤマメとは大きさが大分ちがって大きい。
顔はイワナに似てるが、背中はサバ模様。
「生殖しないから寿命が長いんです。ヤマメは1回卵を産むと死んじゃう」と安斎さん。
イワナ+ヤマメ→ハイブリッド種はすべてメス→生殖能力がない
イワナ5~6年、ヤマメ2~3年に対して交雑種は7~10年の寿命だという。
安斎さん「イワナとかヤマメの赤ちゃんを食べちゃう。それが一番の問題」
山口「増えすぎたらやばいな」
安斎さん「職場にもって帰ってDNAなどを調べて研究します」

川の生態系は複雑で、いろいろな問題を抱えていることがわかった、今回の冒険であった。
「東京都島しょ農林水産総合センター」のみなさん、ありがとうございました。今後も生態系保護のためがんばってください。

(2014年12月21日・日本テレビ系放送「ザ!鉄腕!DASH!」より)
【DASH海岸公式HP】http://www1.ntv.co.jp/dash/contents/coast/



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