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DASH海岸育ちのアユを追って東京・神田川へ〜高田馬場付近で若アユ確認! [DASH海岸]

東京湾を多様な生き物が棲める海へ

アユを追って東京湾から隅田川、神田川へ

東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で6年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖していました。

アユもそのひとつ。
今年の1月、多くのアユの稚魚を確認したTOKIOだったが、このアユたちは子どものうちは海にいるが、大きくなると大好物の苔を目指して川を上るのだ。きれいな水質の川にしか棲まないので「清流の女王」とも言われている。

これまでもTOKIOは多摩川のアユの調査を行ってきたが、今回は、DASH海岸育ちのアユを追って、東京湾の奥の方へと調査を敢行した。

ゴムのモーターボートに乗って東京湾を北上するのは、城島、山口、木村さん、それに東京都島嶼農林水産総合センターの安斎さん。築地大橋からかちどき橋へ。いよいよ隅田川へ入ってきた。
江戸時代には、ここにはウナギやシラウオ、それにアユなども獲れたきれいな川だった。
松尾芭蕉は「鮎の子の白魚送る別れかな」という句を詠んでいる。
ところが戦後の昭和30年、40年代、工業用排水で汚れに汚れてしまった。
近年、きれいな川を取り戻そうと人々が努力して、何とかきれいな川に戻りつつある。
安斎さんもその一人。江戸前アユの復活に向けて調査保護活動などを行い、アユが棲みやすい川づくりを進めている。今回、隅田川は初調査で、TOKIOとの合同調査となった。

「アユが上っているかどうか調べるため、朝「刺し網」を仕掛けてきましたので、それをまず回収しに行きます」何と、安斎さんはもう仕掛けをつくってきているという。「アユは川岸(へち)を上っていく習性があるんです」と、安斎さんは築地市場前で刺し網を確認しに。
「クラゲだらけだ」山口も刺し網を引き上げるのを手伝った。
刺し網の中には、コノシロ(体長30cm)がいた。コハダが成長したものだ。
シンコ(4cm以下)→コハダ(4〜7cm)→コノシロ(15cm以上)と成長していく出世魚。
木村さんは「江戸時代から人気の魚だけど、武士は食べなかった。“この城”を食べることになるからゲンをかついだんです」と解説。
築地市場の前では、コノシロ、ミズクラゲ、チチブ、ケフサイソガニを確認したが、アユは確認できなかった。

そこでもっと上流へ行くことに。
月島、両国橋を通って、浅草橋付近で左折。隅田川から支流の神田川へ入ることになった。
「'60年代から'70年代は全国ワーストのどぶ川だったんです」と安斎さん。
「でも近年きれいになってきてます。アユは本流より支流に入ってくるんじゃないかと。速い流れの川を好みますから」
「アユいたらいいなあ」と城島。
「見た目はそんなにきれいじゃないけど、魚にとってどうなんだろうか」と山口。
「じゃあ調べてみよう」との城島の声で万世橋(秋葉原)あたりで投網。
引き上げるとサヨリ(2cm)の赤ちゃんが入っていた。
「川上るというより小さい頃は汽水域(淡水海水の交差点)を好む」と木村さん。

さらにボートは上流へ。お茶の水付近にやってきた。
「昔はこの辺りもおいしいアユが獲れていたんです」と安斎さん。
この付近に東京都がつくった魚の休憩所がある。川の流れに疲れたアユなどの小魚が休める構造になっている。そこで、調べようと山口が投網した。すると、スズキが入ってきた。体長60cm。前回猿島付近で釣ったのもこれくらいだった。
スズキの大好物はアユだという。ということはアユを追ってここまで来ている可能性が高い。

これは期待が出来る!

飯田橋付近。「底が見える」と城島が感心する。それだけきれいになったということである。
コイがいた。「この辺のコイは紫鯉といわれて徳川将軍の御膳にしか出なかった」と安斎さんが説明。
これも水質浄化の結果か。

ついにアユを発見!

さらに上流へ行く。
高田馬場付近は浅くなり岩場が多くなってきた。
ボートをあきらめ、ここからは徒歩で岩場を歩くことに。
岩が洗濯板みたいになっている。
「これは上総(かずさ)層といって最も古い地層です」と安斎さん。
何でも100万年以上前に出来た地層という。
その証拠に貝の化石を発見した一行だった。
城島「神田川で化石を発見!」
山口「川底だけは昔のままなんだね」

するとますます急流になってきた。
アユはこんな速い流れを好む。
「苔あるね」山口が苔を確認。「いるかも」
すると小魚の群れが泳いでいる。
山口は見るや素早く網を突っ込み魚を捕らえた。
「これはボラだ」
「ボラも苔食べますからね」と木村さん。この辺の苔はかなりきれいだ。
「川らしくなってきました。上総層のおかげで」と安斎さんもうれしそうだ。

海から13km。まだアユは見つからない。この時雨が降ってきた。
そこで苔が密集する場所で最後の調査をする。みんなで投網を行った。
安斎さん、山口の網にはめぼしいものはなかった。しかし城島の網には何かかかっていた。
バケツに入れると、激しく泳ぎまくる魚が1匹。
「いたいた!何だこれは!」と叫ぶ城島。
水槽に移してよく見ると、アユだった!
5cmくらいの美しく光り輝く体。若アユだ!
胸びれの横には苔を食べることで濃くなっていく黄色い斑点がある。このまま育てば体長30cmまでになる。
「神田川にアユが上ってましたね!」喜ぶ城島。笑顔の山口、木村さん。
「高田馬場にアユがいた。江戸前アユの復活ですね、これは」と言う城島に、安斎さんは、
「1匹じゃまだ復活とはいえないんで、20万とか30万匹とか、大きくなって美味しくいただけるようになって初めて完全復活です」

しかし、「まずは第1歩」と山口が言うように、ここにアユをみつけた意義は大きい。
多摩川のような復活を願ってアユの調査は終了した。


(2015年6月21日・日本テレビ系放送「ザ!鉄腕!DASH!」より)
【DASH海岸公式HP】http://www1.ntv.co.jp/dash/contents/coast/




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