新宿の屋上に蒔いた種が発芽！ 早速やってきたのはヒヨドリだった！

新宿に自然を取り戻す企画

TOKIOの新企画は、新宿に生き物と共生するエリアを作るという「新宿DASH」。
昔の新宿は山も川もある、豊かな自然に恵まれていた。それを利用した畑や田んぼ、雑木林などが多く広がる土地だった。
江戸時代には、白キツネ、サル、タヌキ、キツネ、カッパ（市ヶ谷の伝承＝カワウソ）、シカなど多くの動物が生息していたという。落合ほたる＝ホタルもいたようだ。
しかし、明治以降の近代化や戦後の急速な都市開発によって、自然が激減してしまったこの新宿を、人間と生き物が共に暮らせる未来の街をつくろう！というプロジェクトが始動した。

ベース基地の屋上の畑に蒔いた種が発芽

去年（2016）のクリスマスの夜に５人が勢揃いして、ベース基地の屋上に「森のレンガ」を組み畑の枠にし、ここに土入れしたTOKIO。この畑に故・三瓶明雄さんが遺してくれたカブとほうれん草の種を撒いた。
明けて1月11日、芽が出た。
国分「この畝（うね）メンバーの誰が種まいた？」
城島「密集してるやん、これ」
スタッフ「松岡さんです」
本来畝のスジにパラパラと種を蒔き、散らしていかなければならないのに、松岡の畝は芽が密集しすぎていた。
城島「オレ明雄さんにサンザ言われたもん」
国分「でもTOKIOぽくていいかも、いろんなまき方があって」
城島「間引かないと」
しかし、城島には考えがあった。
城島「ビニールをはずして、間引く代わりに生き物に食べさせる、生き物が 増える気せえへん？」
国分「あえて（生き物に）食べさせるってこと？」
人の手で間引いて捨てるのではなく、生き物に食べさせることによって、人と生き物との共生の第１歩にしようとの城島の思いつきだった。しかも外したビニールを隣の空き畝に置くことで、そこが生き物の休憩所、隠れ家になるかもしれないと城島は言う。
国分「それは一石二鳥だね。でもここに芽があるか分かるかな？」

そこで定点カメラを設置することにした。

屋上畑に訪れた最初の生き物はヒヨドリ！

１週間後にベース基地の屋上に行った国分と山口。
国分「あっ、減ってる！」
山口「これなんか（生き物に）かじられてる」
国分「じゃあ、カメラ観てみよう」
定点カメラからカードを抜いてパソコンで観たら、設置翌日にはもう鳥が来ていた。
国分「あっ、これDASH島にもいたヒヨドリじゃない？」
生物専門家・川上洋一さん「ヒヨドリで間違いないですね」
山口「単体で飛ぶんですか？」
川上さん「単体でも飛びます」
国分「群れってイメージだよね」
川上さん「高いビルがちょうどいいんです、木の代わりになって。環境適応力が高いんですね」
木が少ない大都会ではわずかな緑でもヒヨドリにとってはありがたいのだろう、カメラにはヒヨドリがカブの芽をついばむ姿が映っていた。２日目の映像にも写っていたことから、完全に覚えたということだと川上さんは言う。
山口「一気に食べ切っちゃうってことはないみたいね」
国分「松岡もヒヨドリに感謝した方がいいよ」（笑）
すると、ヒヨドリは隣に置いたハウスの上に来て、周囲を警戒した後ハウスの中に入ってしまった。滞在すること５分も。
国分「すごいな、リーダーの言った通りになったよ」
山口「あの人なにげにスゴいこと、サラッとやるんだよね」
ハウスの中を実際に観察すると、ヒヨドリの糞があった。
川上さん「鳥って飛び立つ前に身を軽くするために排泄をするんです。ここで食べたものじゃなくその前に食べたものを」
見ればフンの中にハゼノキの種が。
川上さん「ヒヨドリの大好物で周りの実（ロウ）を食べ、発芽の邪魔になる脂を取り除いてフンと一緒に出てくるんです」
国分「ヒヨドリっていろんな場所に植物をプレゼントしているんですね」
川上「行動範囲10kmなので、ヒヨドリが来れば遠くの種が実って緑が増える可能性があります」
川上「ハゼノキは発芽から１年半で実がなります」
国分「ここトイレとして使ってもらって、何が出てくるか楽しみ」


（2017年1月29日放送「ザ！鉄腕！DASH！」より）
【ザ！鉄腕！DASH！公式HP】http://www.ntv.co.jp/dash/

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