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TOKIOが開拓に挑む無人島・DASH島〜水路工事再開:強風と潮に耐える三和土(たたき) [DASH島]

DASH島で開拓に着手して4年目の正月を迎える。
舟屋造りからトロッコ線路の敷設、水路造りなどを行ってきたが、2014年の台風でやられた砂州のもろい地点で石橋造りプロジェクトを始め、ついに石橋を完成させたTOKIO。そして、その石橋の上にトロッコ線路を敷き復旧させることができた。次の目標は水路を舟屋まで伸ばすことだ。
作業開始から1年9ヶ月、残りは270mとなったが、難関は洲のところ。風や潮をさえぎるものがなにもないので、これまでの木製水路では崩れてしまう恐れがある。
そこで、山口が考えたのが、水路の木じゃないバージョン。「割と重みがあって、しっかり固まって水が漏れない水路」と城島と国分に説明した。
そのため、山口は愛知県に飛んだ。

DASH島図-2.jpg

土を使って波風に負けない水路を造る〜三和土を勉強

愛知県瀬戸市では、木節(きぶし)粘土や蛙目(かいるめ)粘土を産し、丈夫な「瀬戸焼」になる。また、高浜市や安城市の三河粘土は、奈良・東大寺の屋根瓦に使われる「三州瓦」となる。
という具合に、愛知は土の産地として有名。その土に精通する左官職人、纐纈(こうけつ)勇夫さんのもとを山口は訪れたのだ。
纐纈さんはこの道60年、明治座(岐阜=民俗文化財)の土壁の修復を手がけるなど、土の専門家である。
波風に強い水路づくりをしたい旨を山口が説明すると、
「水に強い材料は調合して作ります。その施行例を見に行きましょう」と纐纈さんに誘われ、海に出た。
それは、海の護岸の石垣に「たたき土」を石の間に詰めてあるものだった。つまり、防波堤の内側に石と石をつなぎ止めるのに、コンクリートじゃなく、「たたき土」を使っているというのだ。
「これって何年前ですか?」と山口が訊くと、
「100年前」とあっさり答える纐纈さん。
これは「潮吹防波堤」といい、明治27年に完成した重要文化財だ。全長199m、その強固な造りで、甚大な被害をもたらした伊勢湾台風でも全く崩れず、ずっと港を守ってきた優れた建造物である。
防波堤を造った「たたき土」は、江戸時代から使われ、各地の防波堤以外にも、炊事場や土間の床などに広く使われてきたもの。水に強い特長がある。
「水路にはもってこい」と、これだ!と確信した山口。
「土と砂利と石灰(いしばい)と三つを合わせて、三和土と書いてたたき」と纐纈さん。

早速、山口はこの三和土を造ることにした。
纐纈さんの指導で、土(粘土質の真砂土=まさつち)、石(砂利=猿投石=さなげいし)、石灰(いしばい・せっかい)の3種の材料をそろえた。
この3つを混ぜ合わすのは水ではなく「にがり」。豆腐にも使われる、あの「にがり」だ。
山口は四角い容器でこれを混ぜ、こねあわせていく。
30分で滑らかになったので、さわってみると、粘りがあり小さくてもずっしりきた。
「カチカチになりそう」
次は「下塗り」と呼ばれる左官では基本的な作業を実習。
丁寧に、なめらかに仕上げたつもりの山口だったが、纐纈さんは自らコテを持って、山口の三和土の表面に直しを入れた。纐纈さんにかかれば、山口のを木綿とすれば絹のようにめちゃくちゃ滑らかになった。感心する山口。
こうして塗った三和土を乾かせば完成。

土を使って波風に負けない水路を造る〜DASH島に応用

DASH島の水路に三和土の技術を応用しようと、山口は島に戻った。

土は舟屋の瓦葺きに使った島にある土を、
砂利は浜にたくさんある。
問題は石灰だが、山口はこれも浜にありと、国分と一緒に貝殻を集めた。
ただし貝殻は高温で熱しないと石灰にならない。
そこで、漂着物のドラム缶で窯を作ることになった。
1000℃以上が必要なので、鍛冶職人が使う「フイゴ」も作る。これは福島DASH村で学んだもの。
流れ着いた板を使い、早速山口はフイゴ作りにとりかかった。手伝うのは松岡。
箱をこしらえ、それに吸気口と排気口を開ける。吸気口には吸う時開き排気の時閉まる弁を付けるのだが、これには松岡が以前見つけた皮を使う。
続いて空気を押し出す仕切り板だが、密閉性が必要。これには以前国分が見つけてとっておいた動物の毛皮を付けることにした。仕切り板に取っ手を付ける。
ここまで二人の息も合い順調そのもの。
最後は釘をたくさん打ってフタをして完成!風送り実験も成功した。
次に、ドラム缶の窯にフイゴから空気を送る送風管だが、これは竹を使った。
さあ、いよいよ貝を焼く段だ。貝は一斗缶に入れて薪の上に乗せる。
薪に火を着けフイゴの取っ手を押した。
勢いよく火が燃える。フイゴの効果抜群だ!
と、思う間もなく、送風管=竹の管の先が燃えた。突っ込みすぎだ。
新しい竹の節を抜き、ドラム缶の下の穴に浅く差した。
今度は大丈夫!次々に風を送り続けて、しばらくして一斗缶をあげると、貝は真っ白になっていた。
石灰完成!!

これで、土、砂利、石灰がそろった!

いよいよ三和土をこね、水路造りとなるが、その道のりは、実に舟屋まで270m!

しかし、不屈の闘志で、TOKIOはこれをきっと造り上げるにちがいない!
乞うご期待!

2016年1月24日夜7時・日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!」2時間スペシャルより

【ザ!鉄腕!DASH!公式HP】http://www.ntv.co.jp/dash/



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