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TOKIOが開拓に挑む無人島・DASH島〜高級食用油になるアケビから油を搾る [DASH島]

DASH島で開拓に着手して3年。
舟屋造りからトロッコ線路の敷設、水路造りなどを行ってきたが、2014年の台風でやられた砂州のもろい地点で石橋造りプロジェクトを始め、ついに石橋を完成させたTOKIO。そして、その石橋の上にトロッコ線路を敷き復旧させることができた。今度は中断していた水路を舟屋まで伸ばす作業に入った。

水路作りの合間に山へ秋の味覚を

秋。城島、松岡、長瀬の3人は、作業の合間、山に入った。
「生ってる生ってる」
そこには秋の味覚、アケビの実がたくさん生っていた。
アケビは秋に実をつけるツル性植物で、本来山に自生するものだが、山形では10数年前から栽培が行われ、全国90%の生産高を誇る。大きいもので1個(160g)400円もする高級果実である。
DASH島のアケビは、高さ3mのアキニレの木につるを巻き付け大きな実を鈴なりに実らせていた。
皮が割れる頃が熟した食べごろ。

背の高い長瀬と松岡が手を伸ばして簡単に採るのを見て城島は、
「チャチャチャと採れた」とシャレを飛ばす。
松岡は「アケビだけにアケミ→石井明美→CHACHACHAね」と解釈。
城島ひさびさの考え落ちだ。
しかしこの光景は「おじさんの集まり」と長瀬は笑う。
「うん、甘い」と3人はアケビを味わう。そして種を吐いた。
これを見て城島はおもむろに、その種を拾った。
「いや、この種使えるらしいんや」アケビの種は油になると言い出した。
どうやら、アケビの油は江戸時代はゴマ油の5倍の値段だった高級食用油らしい。
それじゃあ、というんで、森の中に落ちていたアケビを67個も拾い集めた3人だった。

アケビ油づくり

まず、実から種を選り分ける作業だ。
「オタマジャクシの卵みたい」と松岡。
アケビ1個につき実は約150粒もある。
「急に大事なものにみえてきた」と長瀬。
3人はバケツの水に実を入れて、よくかき混ぜてから、浜に流れ着いたザルで水を切った。
小豆みたいな種が約500g取れた。

城島は種を割って調べた。中は米みたいに白かった。
「ほんまは乾燥させんやけど、火で乾煎り(からいり)しよか」
とたき火を起こした。
ごま油づくりでも行う焙煎は、油の純度を高めるだけでなく、香りも良くなる。これをたき火で行うのだ。
城島は、石で囲った火の上に網を置き、ここにアケビの種を入れた鍋を乗せた。
「オレ本当にこういう知識ないわ。茂ちゃんすごいな」と松岡が感心する。
城島はこれをしきりにかき混ぜた。
しばらくすると水分が飛んだのか種の色が変わってきた。「ローストしてきた」
1粒取り出し二つに割ると、「ああ、いい感じ、水分飛んでる」
これを油が出やすいように細かく砕く→石臼に移して細かく砕くのだ。
今度は松岡が石を使って、ぐるぐると石臼の種を押しつぶす。
「すっげえ、油のニオイがする」と長瀬が言ったように、早くもいい香りが漂ってきた。
「この油は絶対おいしいよ。椿油の存在があやうくなっちゃうかも」と長瀬。
「危うしキャメリア(椿の学名)」と松岡も口走った。

アケビ油をジンクロで絞る

しかし問題は、油をどうやって効率よく絞り出すかだ。
椿油のときは袋を棒で人力で絞ったが、さて、どうする?
──そこで考えたのが、ジンクロだ!
ジンクロは線路工事の際使った、強力な道具だ。ネジを巻くごとに線路さえ曲げてしまう力を持っている。
3人は丸太に穴を空け臼状にし、そこに鍋を敷いた。
小さい鍋の底を釘で穴を空ける。これは種の袋から出た油を下に落とす役目をする。
「思い出すなあ、子どもの頃」としみじみ言ったのは松岡。
「北海道の七夕は、缶に穴を空けてロウソクを入れ提灯にする。それで他人(ひと)んちを回るんだ」
「要はハロウィン」
それは北海道伝統の七夕の風習で「ロウソクもらい」というらしい。
この穴あき缶を鍋に入れ、この中に入れた種の袋を、臼を抱くように設置したジンクロで締め上げて搾り出そうというわけだ。

あとは種を蒸すだけ。火にかけて10分、アケビの種は蒸されて搾りやすくなった。
熱いうちに搾る。3人は種袋を搾り装置に入れた。
長いバールを長瀬が回す。城島と松岡が臼を押さえる。
「あっ!出てきた」
とろりとろりと搾り出されたアケビ油は、小さなビンの4分の1くらい。おちょこ1杯分くらいだった。
それでも「幻」と言われた高級食用油である。貴重なのだ。
3人は交互にいい香りを嗅いだ。
松岡がかっこつけて嗅いで「これはあのにおい…」と言う前に長瀬が「きな粉だ」と答えを出してしまった。「そう言われちゃうときな粉の香りしかしないな」
といったやりとりはあったものの、じゃあ実食を、ということになった。

アケビ油でキンピラ炒め

アケビの皮でキンピラ炒めをすることになった。
松岡料理長がアケビの皮を切って、アク抜きのため一旦これを湯がく。
アク抜きした皮をアケビ油で炒める。
食べ比べのため椿油でも炒める。

──実食──
まず椿油から。
「うわあっ!渋い!」と叫んだのは長瀬。
「去年(アク抜きしないで)そのまま炒めたからもっと渋かった」と城島。
「渋柿食ったみたい」と松岡。
今度はアケビ油のヤツを。
「うん!美味しい!」城島も松岡も同時に叫んだ。
松岡に奨められて長瀬は油だけ舐めた。「ああ、美味しい」
「普段オレらが使ってる油の味じゃない。甘みもある」と松岡が感心する。
「食用にはいいね」

というわけで、DASH島に新しい食用油が加わった。


2015年12月6日夜7時・日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!」より

【ザ!鉄腕!DASH!公式HP】http://www.ntv.co.jp/dash/





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