青森県の南部太ネギは、絶滅の危機を乗り越え、今すくすく育つ! [出張DASH村]
大変だった栽培も農業高校生が改良!
南部太ネギ
DASH村の経験を生かしてニッポンの農家をお手伝いする「出張DASH村」の今回の訪問先は、青森県は南部町。「南部煎餅」で有名なところだ。ここのハウスが並ぶ畑を歩いているのは、城島と松岡。200年以上続くネギ農家の杉澤(8代目)さんをお手伝いにうかがった。
ハウスに入ると、とがったネギの葉が高く林立していた。松岡はこれを見て「剣山だ」と驚く。
杉澤さんが1本引っこ抜いたのを見て、再び驚いた。太くでっかいのだ。
「これが南部太ネギです」と杉澤さん。
一般的なネギに比べ、その太さ約3倍!
これをかじってみた城島は、「甘い……うわっ辛い」と真逆の反応。
松岡もシャキッとかじると、最初甘く、後から辛味が襲ってきた。
辛味の成分はアリシンで、疲労回復・体を温める効果があるとのこと。
さらに、葉の先に水滴みたいに付いているのを舐めると、これが甘い。
南部ネギに含まれる糖分が葉から溢れ出したもので、安納芋の蜜と同じ成分だという。
このネギはとにかく太く長いのが特徴。一般的なネギは約60cmだが、南部太ネギは120cm。
ネギは光合成で糖分を作り出すが、南部太ネギは葉が長い分余計に糖分を作り出すことができる。
杉澤さんが言うには「普通のネギの1.6倍」というから、甘いわけである。
この甘さを味わってみた。奥さんが持ってきてくれた焼きねぎである。
城島「とろっとして甘!」
松岡「こんな人間になりたいね。とろ甘」
こんなに甘い南部太ネギだが、4年前に絶滅しかかったとか。栽培方法が難しく、土寄せが大変だからだ。ネギは成長すると茎の部分を日光に当てないように土寄せする。そうしないと茎が青くなり甘くならないからだ。松本一本ネギは機械で土をかけているが、ここのは葉が柔らかいため機械ではできないと杉澤さんは言う。なのですべて手作業で土寄せしなければならず、栽培する農家が減ってきたという。
しかし、そこに救世主が現れた!
青森県立名久井農業高校の生徒たちだ。授業の一環で地元の伝統野菜を研究し、南部太ネギの手間暇がかからない栽培方法を開発したのだという。それは──縦穴法!
通常の方法は、何度も土寄せしなければならないが、縦穴法は、最初から盛り土をした土に深い穴を空け、そこに苗を落としていくだけという方法。──なあんだ、というなかれ。逆転の発想は高校生だからできたと言える。
この発想の転換で、今まで1軒だけだった南部太ネギの農家は、現在では10軒くらいに増えたのだ!
この太く長く育った、南部太ネギを収穫。
ネギのジャングルみたいだという松岡も引き抜きを楽しんだ。
収穫したネギは折って(ここまで成長したネギは折っても味は変わらないとのこと)高校生デザインの袋に詰める。「復活!南部太ネギ」と書いてある。
これらは地元のお店で1本258円から売られる他、通信販売で全国に発送している。
このようにして収穫した南部太ネギを、地元ならではの料理法で食べる!
南部太ネギを使った地元ならではの食べ方
教えてくれるのは沼畑さん。
【ネギの天ぷら】(城島担当)
①南部太ネギを5cmにぶつ切り
②ぶつ切りしたら、切れ目を入れる(太いので熱を通りやすくする)
③それを一つ一つ豚バラ肉で巻く(ネギのアリシンが豚のビタミン吸収を促進)
④衣をからめる
⑤170℃の油で約5分揚げる
⑥きつね色になったら出来上がり!
【せんべい汁】(松岡担当)
天保の大飢饉が発祥と言われ、米の代わりに小麦粉で作ったせんべいを食べた。
①鶏もも肉を炒める
②ここにゴボウとニンジンを刻んだものを入れる
③十分熱したら、これをカツオ出汁の鍋に入れる
④シイタケ・醤油・みりんで味付け
⑤ここにせんべい(南部煎餅だが水分を減らした鍋専用のもの)を入れる
⑥ここに南部太ネギをたっぷり入れる
⑦弱火で10分煮込む
⑧
【ネギまみれ油淋鶏(ユーリンチー)】(松岡オリジナル)
①下味をつけた鶏肉に片栗粉をまぶす
②これを180℃の油で10分間揚げる
③南部太ネギを細かくみじん切りに
④ネギと醤油・みりん・砂糖・ニンニク・生姜を炒める(タレ)
⑤鶏が揚がったら適当に切り、ネギの葉をしきつめた皿の上に
⑥この上に白ネギをかける
⑦ここにみじん切りのタレをかける
⑧さらにこの上に鷹の爪をかければ完成!
以上で全部出来上がりました。さあ、実食です。
まずは「せんべい汁」から。
城島「ネギの甘さすごい!」
松岡「ネギ本来の甘みが」
杉澤さん「学校給食に出したら、ネギの残食がゼロでした」
松岡「えーっ!ネギってお子さん嫌がるのに」
次に「ネギまみれ油淋鶏」。これは松岡のオリジナルだ。
青ネギ、白ネギをはさんで食べる。
城島「うわっ!これはうまいわ!」と松岡とハイタッチ。
城島「これはナンバー1やな」
松岡「まだナンバー1と言うのは早いよ」
「豚肉巻きネギ天」
ポン酢をつけて食べる
松岡「う〜んっ!甘い!」
城島「美味しい!カリカリとろとろ」
松岡「ネギと豚肉の相性が抜群!」
城島「これは復活して良かったですね」
松岡「高校生のパワーに感謝だね」
城島「これだけネギ尽くしで、なんぶ(なんぼ)するんやろね」
杉澤さん「……」
沼畑さん「……」
松岡「サスガですね、なんぶ(なんぼ)するんやろね、か」
城島「ちょっと冷えてきましたね…」
松岡「寒くなってきた」
ということで、今回も楽しい出張DASH村となりました。
以上、2015年11月29日放送の「ザ!鉄腕!DASH!」からダイジェストで紹介しました。
【ザ!鉄腕!DASH!公式HP】http://www.ntv.co.jp/dash/
南部太ネギ
DASH村の経験を生かしてニッポンの農家をお手伝いする「出張DASH村」の今回の訪問先は、青森県は南部町。「南部煎餅」で有名なところだ。ここのハウスが並ぶ畑を歩いているのは、城島と松岡。200年以上続くネギ農家の杉澤(8代目)さんをお手伝いにうかがった。
ハウスに入ると、とがったネギの葉が高く林立していた。松岡はこれを見て「剣山だ」と驚く。
杉澤さんが1本引っこ抜いたのを見て、再び驚いた。太くでっかいのだ。
「これが南部太ネギです」と杉澤さん。
一般的なネギに比べ、その太さ約3倍!
これをかじってみた城島は、「甘い……うわっ辛い」と真逆の反応。
松岡もシャキッとかじると、最初甘く、後から辛味が襲ってきた。
辛味の成分はアリシンで、疲労回復・体を温める効果があるとのこと。
さらに、葉の先に水滴みたいに付いているのを舐めると、これが甘い。
南部ネギに含まれる糖分が葉から溢れ出したもので、安納芋の蜜と同じ成分だという。
このネギはとにかく太く長いのが特徴。一般的なネギは約60cmだが、南部太ネギは120cm。
ネギは光合成で糖分を作り出すが、南部太ネギは葉が長い分余計に糖分を作り出すことができる。
杉澤さんが言うには「普通のネギの1.6倍」というから、甘いわけである。
この甘さを味わってみた。奥さんが持ってきてくれた焼きねぎである。
城島「とろっとして甘!」
松岡「こんな人間になりたいね。とろ甘」
こんなに甘い南部太ネギだが、4年前に絶滅しかかったとか。栽培方法が難しく、土寄せが大変だからだ。ネギは成長すると茎の部分を日光に当てないように土寄せする。そうしないと茎が青くなり甘くならないからだ。松本一本ネギは機械で土をかけているが、ここのは葉が柔らかいため機械ではできないと杉澤さんは言う。なのですべて手作業で土寄せしなければならず、栽培する農家が減ってきたという。
しかし、そこに救世主が現れた!
青森県立名久井農業高校の生徒たちだ。授業の一環で地元の伝統野菜を研究し、南部太ネギの手間暇がかからない栽培方法を開発したのだという。それは──縦穴法!
通常の方法は、何度も土寄せしなければならないが、縦穴法は、最初から盛り土をした土に深い穴を空け、そこに苗を落としていくだけという方法。──なあんだ、というなかれ。逆転の発想は高校生だからできたと言える。
この発想の転換で、今まで1軒だけだった南部太ネギの農家は、現在では10軒くらいに増えたのだ!
この太く長く育った、南部太ネギを収穫。
ネギのジャングルみたいだという松岡も引き抜きを楽しんだ。
収穫したネギは折って(ここまで成長したネギは折っても味は変わらないとのこと)高校生デザインの袋に詰める。「復活!南部太ネギ」と書いてある。
これらは地元のお店で1本258円から売られる他、通信販売で全国に発送している。
このようにして収穫した南部太ネギを、地元ならではの料理法で食べる!
南部太ネギを使った地元ならではの食べ方
教えてくれるのは沼畑さん。
【ネギの天ぷら】(城島担当)
①南部太ネギを5cmにぶつ切り
②ぶつ切りしたら、切れ目を入れる(太いので熱を通りやすくする)
③それを一つ一つ豚バラ肉で巻く(ネギのアリシンが豚のビタミン吸収を促進)
④衣をからめる
⑤170℃の油で約5分揚げる
⑥きつね色になったら出来上がり!
【せんべい汁】(松岡担当)
天保の大飢饉が発祥と言われ、米の代わりに小麦粉で作ったせんべいを食べた。
①鶏もも肉を炒める
②ここにゴボウとニンジンを刻んだものを入れる
③十分熱したら、これをカツオ出汁の鍋に入れる
④シイタケ・醤油・みりんで味付け
⑤ここにせんべい(南部煎餅だが水分を減らした鍋専用のもの)を入れる
⑥ここに南部太ネギをたっぷり入れる
⑦弱火で10分煮込む
⑧
【ネギまみれ油淋鶏(ユーリンチー)】(松岡オリジナル)
①下味をつけた鶏肉に片栗粉をまぶす
②これを180℃の油で10分間揚げる
③南部太ネギを細かくみじん切りに
④ネギと醤油・みりん・砂糖・ニンニク・生姜を炒める(タレ)
⑤鶏が揚がったら適当に切り、ネギの葉をしきつめた皿の上に
⑥この上に白ネギをかける
⑦ここにみじん切りのタレをかける
⑧さらにこの上に鷹の爪をかければ完成!
以上で全部出来上がりました。さあ、実食です。
まずは「せんべい汁」から。
城島「ネギの甘さすごい!」
松岡「ネギ本来の甘みが」
杉澤さん「学校給食に出したら、ネギの残食がゼロでした」
松岡「えーっ!ネギってお子さん嫌がるのに」
次に「ネギまみれ油淋鶏」。これは松岡のオリジナルだ。
青ネギ、白ネギをはさんで食べる。
城島「うわっ!これはうまいわ!」と松岡とハイタッチ。
城島「これはナンバー1やな」
松岡「まだナンバー1と言うのは早いよ」
「豚肉巻きネギ天」
ポン酢をつけて食べる
松岡「う〜んっ!甘い!」
城島「美味しい!カリカリとろとろ」
松岡「ネギと豚肉の相性が抜群!」
城島「これは復活して良かったですね」
松岡「高校生のパワーに感謝だね」
城島「これだけネギ尽くしで、なんぶ(なんぼ)するんやろね」
杉澤さん「……」
沼畑さん「……」
松岡「サスガですね、なんぶ(なんぼ)するんやろね、か」
城島「ちょっと冷えてきましたね…」
松岡「寒くなってきた」
ということで、今回も楽しい出張DASH村となりました。
以上、2015年11月29日放送の「ザ!鉄腕!DASH!」からダイジェストで紹介しました。
【ザ!鉄腕!DASH!公式HP】http://www.ntv.co.jp/dash/
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