海岸にはナマコが定着し「ネコ」と呼ばれる巨大アメフラシがいた! そのエサとなるワカメも繁茂 [DASH海岸]
東京湾を多様な生き物が棲める海へ
東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で10年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖している。
巨大アメフラシとワカメ
令和になった5月、城島と海洋生物専門家の木村さん、それに日テレの桝太一アナウンサーの3人はDASH海岸の調査を行った。海岸にはボラの赤ちゃんがたくさん泳いでいた。それを狙ってか、東京では絶滅危惧II 類のコサギも飛来していた。
一行は春の大潮の干潮時にいつもより遠くへ調査の足を向けた。海岸一帯はまさに潮が引いた状態。いつもなら海面だったところも、この時はすいすいと沖合まで歩いて行ける。大潮は地球と太陽の間に月が来て一直線になることで、引力が強まり海水面が引っ張られることで起こる。
城島「このへんは砂があって生き物に良い場所」
この砂を作ってくれているのは、ナマコ。城島はこれを見つけ手で持った。
枡「sea cucumberですね。海のキウリ」
城島が手にしたのはマナマコで30cmあった。
枡「これだけたくさんいて大きいからキレイにする砂の量も多いでしょう」
プランクトンをヘドロごと食べてキレイな砂だけ排泄する、「海のお掃除屋さん」と言われている。
木村さん「横浜産はキンコナマコ(金のナマコ)と言って高価で、最近は少なくなりより高価になってます」
江戸時代には横浜では10tもの水揚げがあったが、現在では少なくなり、中華街で売られている干しナマコは「黒いダイヤ」と呼ばれて1瓶26万円もする。
枡「棘皮(きょくひ)動物でヒトデの仲間ですよね」
城島「キャッチ結合組織を持ってる」
枡「ぼく、テレビの世界に入って自分の知識(東大で海の生物を専攻)に被せてくる人初めてですよ!」(笑)「城島さんだけですよ、そんなこと言うの」
DASH海岸の調査を続けていると、城島が箱メガネを覗いて叫んだ。
城島「ネコだ!ネコがいる!大きい!網に入るかな?」
興奮しながら城島が捕獲したのは、まさに猫ぐらいの大きな生き物。体にはマダラ模様が着いている。紫の毒汁を出しながら城島の手に抱かれている。
枡「こんなのいるんですか!」
これは貝の仲間でアメフラシの一種。DASH海岸にいたのは普通サイズの4倍もある巨大なアメフラシだった。危険を感じると紫汁(しじゅう)を出す。
木村さん「紫の雨を降らすからアメフラシという名前となったと言われてます」
最近の研究ではこの紫汁は2つの液体が混ざったもので、紫色は仲間に危険を知らせるインクと、敵の食欲を減らすオパリンという白い粘液からできているという。2つ合わさると毒となる。
木村さん「食べ物は海藻類でむしゃむしゃ食べます」
枡「ということは近くにエサ場がある」
城島「ちょっと待ってください!この真下に、ワカメですよ!」
見るとワカメが群生している。
枡「うじゃうじゃ生えてますね」
木村さん「アメフラシはワカメが大好物です」
枡「なるほど、つながった!」
木村さん「(ここで)ワカメの育成をやったことがあるんですよ」
城島「じゃ昔育てた胞子が?」
木村さん「それが毎年命をつないでるってことです」
それは8年前の春、遠くから流れ着いたワカメのメカブから種(胞子)を取り出し、ロープに付着させて水槽で育てたことがあった。半年後、若芽(7mm)が出、翌年の4月に大きく育ち収穫となった。
城島「8年前に育てたワカメの胞子が代をつなげて、岩場に貼り付いて大きく育った。つながってますね、次の世代へと」
枡「最近、令和で注目されている『万葉集』にもワカメが出てきますね」
神聖な海藻として献上品、お供え物として珍重された。
木村さん「(今年の春は)神奈川県ではワカメが採れなかったんですよ。だからこれだけワカメがあるって貴重なんですよ」
これは全国的にもワカメは不漁で、温暖化や海のベジタリアン(イスズミ、クロダイなど)の大増殖が原因といわれている。
城島がワカメを1株採って広げるとかなりの大きさ。市場に出せば高値がつきそうなほどだ。産地で質が異なり、東京湾はギザギザ少なく柔らか、太平洋側ではギザギザ多く歯ごたえがしっかりという違いがある。
DASH海岸産のワカメを試食
試しに採った1株のワカメを浜辺で味わうことになった。
木村さん「子供たちに知ってもらいたい、茹でることでワカメは初めて緑色になるってことを」
鍋で煮ていくと緑色になった。
城島「緑色になった」
枡「僕らが知ってるワカメです」
木村さんのおすすめは、ポン酢でしゃぶしゃぶ。
枡「……(顔くしゃくしゃ)…うまい!歯ごたえが最高!乾燥ワカメとは別物」
城島「本当、美味しい!」
枡「さっきまで海にいたのに磯くささがまるでない」
城島「これ今日持って帰る。親に食べさせたい」(笑)
(以上、2019年5月19日放送の「ザ!鉄腕!DASH!」より)
【ザ!鉄腕!DASH!公式HP】(http://www.ntv.co.jp/dash/)。
東京湾の工業地帯の一角にある横浜DASH海岸は、今年で10年目。さまざまな工夫を施して生き物たちを呼ぼうと努力した甲斐あって、工場に囲まれているとは思えない透明度の水を実現。環境が良化した結果、生き物たちも予想を超える種類が集まり、しかも繁殖している。
巨大アメフラシとワカメ
令和になった5月、城島と海洋生物専門家の木村さん、それに日テレの桝太一アナウンサーの3人はDASH海岸の調査を行った。海岸にはボラの赤ちゃんがたくさん泳いでいた。それを狙ってか、東京では絶滅危惧II 類のコサギも飛来していた。
一行は春の大潮の干潮時にいつもより遠くへ調査の足を向けた。海岸一帯はまさに潮が引いた状態。いつもなら海面だったところも、この時はすいすいと沖合まで歩いて行ける。大潮は地球と太陽の間に月が来て一直線になることで、引力が強まり海水面が引っ張られることで起こる。
城島「このへんは砂があって生き物に良い場所」
この砂を作ってくれているのは、ナマコ。城島はこれを見つけ手で持った。
枡「sea cucumberですね。海のキウリ」
城島が手にしたのはマナマコで30cmあった。
枡「これだけたくさんいて大きいからキレイにする砂の量も多いでしょう」
プランクトンをヘドロごと食べてキレイな砂だけ排泄する、「海のお掃除屋さん」と言われている。
木村さん「横浜産はキンコナマコ(金のナマコ)と言って高価で、最近は少なくなりより高価になってます」
江戸時代には横浜では10tもの水揚げがあったが、現在では少なくなり、中華街で売られている干しナマコは「黒いダイヤ」と呼ばれて1瓶26万円もする。
枡「棘皮(きょくひ)動物でヒトデの仲間ですよね」
城島「キャッチ結合組織を持ってる」
枡「ぼく、テレビの世界に入って自分の知識(東大で海の生物を専攻)に被せてくる人初めてですよ!」(笑)「城島さんだけですよ、そんなこと言うの」
DASH海岸の調査を続けていると、城島が箱メガネを覗いて叫んだ。
城島「ネコだ!ネコがいる!大きい!網に入るかな?」
興奮しながら城島が捕獲したのは、まさに猫ぐらいの大きな生き物。体にはマダラ模様が着いている。紫の毒汁を出しながら城島の手に抱かれている。
枡「こんなのいるんですか!」
これは貝の仲間でアメフラシの一種。DASH海岸にいたのは普通サイズの4倍もある巨大なアメフラシだった。危険を感じると紫汁(しじゅう)を出す。
木村さん「紫の雨を降らすからアメフラシという名前となったと言われてます」
最近の研究ではこの紫汁は2つの液体が混ざったもので、紫色は仲間に危険を知らせるインクと、敵の食欲を減らすオパリンという白い粘液からできているという。2つ合わさると毒となる。
木村さん「食べ物は海藻類でむしゃむしゃ食べます」
枡「ということは近くにエサ場がある」
城島「ちょっと待ってください!この真下に、ワカメですよ!」
見るとワカメが群生している。
枡「うじゃうじゃ生えてますね」
木村さん「アメフラシはワカメが大好物です」
枡「なるほど、つながった!」
木村さん「(ここで)ワカメの育成をやったことがあるんですよ」
城島「じゃ昔育てた胞子が?」
木村さん「それが毎年命をつないでるってことです」
それは8年前の春、遠くから流れ着いたワカメのメカブから種(胞子)を取り出し、ロープに付着させて水槽で育てたことがあった。半年後、若芽(7mm)が出、翌年の4月に大きく育ち収穫となった。
城島「8年前に育てたワカメの胞子が代をつなげて、岩場に貼り付いて大きく育った。つながってますね、次の世代へと」
枡「最近、令和で注目されている『万葉集』にもワカメが出てきますね」
神聖な海藻として献上品、お供え物として珍重された。
木村さん「(今年の春は)神奈川県ではワカメが採れなかったんですよ。だからこれだけワカメがあるって貴重なんですよ」
これは全国的にもワカメは不漁で、温暖化や海のベジタリアン(イスズミ、クロダイなど)の大増殖が原因といわれている。
城島がワカメを1株採って広げるとかなりの大きさ。市場に出せば高値がつきそうなほどだ。産地で質が異なり、東京湾はギザギザ少なく柔らか、太平洋側ではギザギザ多く歯ごたえがしっかりという違いがある。
DASH海岸産のワカメを試食
試しに採った1株のワカメを浜辺で味わうことになった。
木村さん「子供たちに知ってもらいたい、茹でることでワカメは初めて緑色になるってことを」
鍋で煮ていくと緑色になった。
城島「緑色になった」
枡「僕らが知ってるワカメです」
木村さんのおすすめは、ポン酢でしゃぶしゃぶ。
枡「……(顔くしゃくしゃ)…うまい!歯ごたえが最高!乾燥ワカメとは別物」
城島「本当、美味しい!」
枡「さっきまで海にいたのに磯くささがまるでない」
城島「これ今日持って帰る。親に食べさせたい」(笑)
(以上、2019年5月19日放送の「ザ!鉄腕!DASH!」より)
【ザ!鉄腕!DASH!公式HP】(http://www.ntv.co.jp/dash/)。
愛!wanna be with you… (初回限定盤+通常盤セット) [ TOKIO ] |
fragile [ TOKIO ] |
【楽天ブックスならいつでも送料無料】東京ドライブ (初回限定盤 CD+DVD) [ TOKIO ] |
コメント 0