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【新宿タヌキ物語】新宿の小さな森のタヌキが赤ちゃんを産んだ。その子たちが成長し親離れするまで [新宿DASH]

新宿に自然を取り戻す企画

昔の新宿は山も川もある、豊かな自然に恵まれていた。それを利用した畑や田んぼ、雑木林などが多く広がる土地だった。
江戸時代には、白キツネ、サル、タヌキ、キツネ、カッパ(市ヶ谷の伝承=カワウソ)、シカなど多くの動物が生息していたという。落合ほたる=ホタルもいたようだ。
しかし、明治以降の近代化や戦後の急速な都市開発によって、自然が激減してしまったこの新宿を、人間と生き物が共に暮らせる未来の街をつくろう!というプロジェクト「新宿DASH」が2016年にスタートした。

新宿タヌキ物語〜それは糞から始まった

1年前の12月。城島、国分と川上さんが薬王院の森を訪れた。森の中を探索すると、糞がたくさん落ちているところがあった。
国分「ここトイレですよね」
川上さん「そうです。タヌキのため糞です」
ため糞は、タヌキが自分の縄張りを示す目印で、その中にギンナンがあった。ギンナンの種が丸ごと残っていた。
川上さん「タヌキはギンナンの皮を食べるんです」
国分「あの臭いとこ食べるんだ」
人間が食べるのはイチョウの実=ギンナンの種の核の部分「仁」。タヌキは皮=実の部分が大好物という。しかし、薬王院にはイチョウの木がない。どこで食べたのか?
川上さん「(別のタヌキが)遠くから来てたんじゃないかなあ」
城島「一杯飲んでおつまみにギンナン食べてやって来たのかな」(笑)
タヌキの行動範囲は半径1km圏。ここからなら都庁周辺から青山周辺までが考えられる。
川上さん「メスはあまりうろうろしないので、オスがやって来たのかもしれません」
TOKIOが薬王院で目にしていたのはメスのタヌキだった。したがってギンナン入りの糞を残したのはオスだろうと川上さんは言う。

新宿タヌキ物語〜イチョウにはオスとメスがある

そこで、半径1km圏内にイチョウの木を探しに行くことにしたした。スタッフがベース基地がある東京富士大の最寄り駅・高田の馬場駅周辺を捜索。すると繁華街の街路樹のイチョウがあったが、木の下に実が落ちてない。ということは、これはオスで実が生らない。イチョウにはオスとメスがあり、実をつけるのはメスなのだ。
次に行ったのは下落合。公園のイチョウ、街の街路樹のイチョウを調べたがすべてオスだった。
捜索3日目。薬王院から467m、下落合4丁目の目白通り沿いのイチョウを調べたら、今度は実が落ちていた。それもたくさん落ちていた。
こうしてスタッフが薬王院から半径1kmの範囲を捜索して見つけたイチョウの木は合計217本だった。この中でメスのイチョウはたった2本のみ。この2本のイチョウの木近くにもタヌキの寝ぐらになりそうな緑はあるが、ほとんど私有地なのでカメラを仕掛けることができない。なのでメスのタヌキが暮らす薬王院にカメラを仕掛け、タヌキの生態を追うことにした。
観察カメラには熱センサーが内蔵されていて、暗闇でも動物が近づけば自動的に撮影開始される。

新宿タヌキ物語〜オス2匹がメスタヌキにアピール

2018年2月に城島、国分、川上さんが境内を訪問。
国分「あっ!糞が増えてるよ!」
ため糞が3倍に増えていた。
川上さん「これだけあると複数のオスタヌキが来てる可能性が」
城島「けっこう来てるのか」
国分「カメラのメモリー見てみようよ」
最初に写っていたのは住み着いているメスタヌキだ。TOKIO命名「タヌ子」。糞をしている。
その10分後に写っていたのは尻尾の模様が違うタヌキ。
川上さん「オスだと思いますね」
国分「かわいいね」
オスはタヌ子の糞の上にため糞をした。
ほどなく、別のタヌキが現れた。オスBだ。
国分「あっ、威嚇してオス(A)を追っ払った」
オスBは追っ払った後、その糞の上にさらにため糞をした。
城島「どいてな、おっさん(て感じ)」
川上さん「自分の存在をアピールするため、上に糞をしてライバルの匂いを消すんです」
メスタヌキにとって、オスの糞はどれだけ栄養のいいものを食べているか健康状態を知る、いわば結婚のバロメーターなのだという。つまりタヌ子にプロポーズするためにオスがやってきたのだ。
城島「三角関係やね」
国分「新宿ラブストーリー」
オスAは気弱な草食系。これを城島は「田沼さん」と名付けた。
一方、これを追っ払ったオスBはオラオラな肉食系で、これを「B作」と名付けた。

このような関係のタヌキの行動は翌日も続き、田沼の糞にB作が必ず上書きしてしまう。
これを繰り返したのち、タヌ子はB作を選んで、カップル成立とあいなった。
その後田沼さんが再び現れることはなかった。
カメラの前に現れたB作が闇に消えると、タヌ子もそれを追って闇に消えた。
国分「このカップルの子どもができたら超感動しない?」

新宿タヌキ物語〜ベビー誕生

カップル成立から半年後の8月。3人が薬王院の森に入ってみると、ため糞があちこちにしてあった。これはタヌキが増えてるのかと期待したら、番組ADが携帯で撮影した映像を見せてくれた。
国分「ちっちゃいねえ」
城島「一瞬、子猫かと思った」
国分「目が光るんだ」
写っていたのは小ダヌキと思われる。体長約20cmで推定生後2ヶ月。タヌ子とB作の子だろう。
国分「子ダヌキ単独で動く?近くにタヌ子とB作は?」
川上さん「いるはずです」
子ダヌキは春に生まれ、半年もすると親と同じ大きさになる。
国分と城島は撮影場所を調べた。するとけもの道のような植物でトンネルになっているところを発見。ここは寺と住宅街の境目で外と行き来ができる場所だ。
川上さん「犬は脚が長いですが、タヌキは短いので、こういう狭いところもくぐり抜けられる」
犬とタヌキの共通の祖先は、2000万年前に生息したトマークトゥスという種類だが、オオカミや犬は走って狩りをするため脚を長くし、タヌキは落ちているエサを食べるため脚を短くしたという。
一行は境内の森のけもの道を辿っていく。すると、大きな横穴を発見した。
城島「この前見たときよりもめっちゃ幅が広がってるよ」
川上さん「タヌキは自分では掘らないが、元々開いている穴を広げることはよくやるんです」
国分「新築物件より中古物件の方が好きなんだね」(笑)
この穴は昭和初期まで新宿に生き残っていたキツネやアナグマが掘った、築80年ものと考えられる。
この穴の真ん前にカメラを設置した。

新宿タヌキ物語〜タヌキ3兄弟

後日、その映像を見てみると、子ダヌキが穴に入っている場面が写っていた。そうこうしているうちにもう1匹が穴に入っていった。間をおかず、さらにもう1匹が穴へ。
国分「3兄弟ってことですか?」
川上さん「おそらくそうだと思います」
城島「新宿3兄弟!」
川上さん「1度の出産で3〜5匹の子どもを産みます」
城島「(両手を広げ)このくらいかな」
川上さん「6月撮影よりかなり成長していますね」
国分「でも父ちゃん母ちゃんいないじゃないですか?」
川上さん「これくらい(生後4ヶ月)になると子どもたちだけでも行動します」
カメラは3匹がじゃれ合ってるところも捉えていた。
一行は薬王院の中庭に出て、猛暑をしのげる場所も確認。ここには水飲み場の池もある。
そこで、ここにもカメラを設置した。

新宿タヌキ物語〜兄弟は5匹だった

季節は秋(10月)。4月に産まれたベビーは半年を過ぎた頃だ。
池の近くのカメラには、水を飲む子タヌキが写っていた(8月下旬撮影分)。1匹2匹、もう1匹もやってきた。
国分「3兄弟だ。めちゃくちゃ可愛い」
見ていると、さらに次々と同じ大きさの子タヌキが現れた。2匹が加わった。
城島「5兄弟!?」
国分「ムルゴロウ王国の映像じゃん!」
この5匹はタヌ子とB作の子だろうと見ていると、もう1匹タヌキが加わった。
国分「母ちゃんタヌ子かな?」
城島「尻尾太いのが親の特徴?」
川上さん「そう、子どもたちはまだ細い」
国分「最初に子どもたちに水を飲ませて、後で警備していると」
川上さん「周りに敵がいないか見張ってたんでしょうね」
城島「タヌキも一緒なんですね。先にご飯食べさせる」
国分「親って、残り物でいいってなるんだよね」
城島「そうなんやなあ…」
見続けると、違う日の映像には昼間のシーンが写っていた。夜行性のタヌキとしてはよほどここが安全なのだろう。
川上さん「暑いから昼でも水のみに来てるんでしょう」

新宿タヌキ物語〜巣立ち

10月下旬、境内にやってきた一行が、巣穴が荒れているのを発見した。
城島「空き家か?」
2日前に撮影したというディレクターの携帯から転送してパソコンでその映像を見ると、穴の前にタヌ子がいて、子タヌキの姿が見えない。
川上さん「どっちかというと、子どもを追い払っているんじゃないかと思います」
子タヌキが成長すると、母は子どもを追い払って立派なタヌキとして他の場所で縄張りしてほしいと、戻ってこないよう、巣の前で見張っているのだという。
薬王院に仕掛けた5台のカメラに、もはや5兄弟の姿が映らなくなっていたのが、その証拠。
川上さん「確実に子どもは巣立ってますね」
国分「(2児の父として)さみしいんだよ。考えられないもん、娘がいなくなるって」
城島はその意見を複雑な表情で聞いていた。

子ダヌキが向かう先は、薬王院から1km圏内の緑が多く残る場所だろう。目白にある学習院大学、おとめ山公園、目白の森、せせらぎの里などへ行くと考えられる。
しかし、TOKIOのベース基地の近くに緑をたくさん増やせば、タヌキが来てくれる可能性もあるだろう。
父タヌキのB作も見当たらないのは、
川上さん「一度子が育つと別れちゃう」からとのこと。
国分「田沼さんとくっつく可能性もあるってことですか?」
川上さん「その可能性あります」
城島「ここへ来て田沼さん!復活やな」
国分「新宿ラブストーリー第2章に期待しましょう」


(2018年12月16日放送「ザ!鉄腕!DASH!」より)

【ザ!鉄腕!DASH!公式HP】http://www.ntv.co.jp/dash/


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