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新宿の屋上に池を作り、いろんな生物たちを呼ぼう!──その2  [新宿DASH]

新宿に自然を取り戻す企画

昔の新宿は山も川もある、豊かな自然に恵まれていた。それを利用した畑や田んぼ、雑木林などが多く広がる土地だった。
江戸時代には、白キツネ、サル、タヌキ、キツネ、カッパ(市ヶ谷の伝承=カワウソ)、シカなど多くの動物が生息していたという。落合ほたる=ホタルもいたようだ。
しかし、明治以降の近代化や戦後の急速な都市開発によって、自然が激減してしまったこの新宿を、人間と生き物が共に暮らせる未来の街をつくろう!というプロジェクト「新宿DASH」が2016年にスタートした。

炭は松ぼっくりで作り濾過装置が完成

ベース基地の屋上に色々な生き物を呼びたいと池作りの準備に入ったTOKIO。
2017年暮れ、新宿のはずれにあった孟宗竹で雨樋を作り、飲屋街からいただいた2つの樽を雨水を受ける水瓶に加工した。
2018年に入って1月にまとまった雨が降った。そこで城島、国分、生物専門家・川上さんが樽から汲んだ水を見てみると、なにやら濁っている。
川上さん「新宿の空気は自動車の排気ガスなどで汚れていますから」
国分「やはり濾過が必要ですね」
そこで、濾過装置を作ることになったTOKIO。どう作るか?山口が愛読している『サバイバル読本』にその答えがあった。それは、下に小石の層、真ん中には炭の層、一番上には砂の層を重ねて、水を濾過する方法だ。これなら自分の尿さえも飲み水になるという。
まず目の細かい砂が雨に含まれるチリやホコリを取り、次に炭は表面に開いたミクロの細かい穴で濁りの原因となる小さな汚れを吸着する。それでも取れなかった汚れは最下層の小石の間にいる微生物が食べてくれる。
これなら新宿の汚れた雨水もきれいにできるだろう。

小石と砂は城島がDASH海岸に堆積したものを提供。これをフルイで砂と小石に分け、ワイン樽の底に小石を30cm敷き詰めた。

炭は、DASH村で炭焼き班長だった国分の経験から植物ならなんでも炭にできるということで、薬王院から松ぼっくりをいただき、これを使用することにした。その数・230個。
国分は空き缶(四角い中ぐらいのもの)3つを用意。
国分「燃え切らなきゃ大丈夫」
炭は密閉状態で焼くことはDASH村での炭焼き経験11年でわかっている国分、都会ならではの方法が空き缶利用だった。やり方は、缶の中に松ぼっくりを入れ、アルミホイルでさらに密閉し、フタをしてカセットガスコンロに乗せる。火を着けしばらくすると水分が白い煙となって出てくる。徐々に黄色くなった。これは松ヤニだ。20分焼いてからコンロから下ろし、用意してあった砂の上へ。フタを開けアルミホイルをはがすと、そこに黒々とした松ぼっくりが現れた。
国分「いいじゃないですか!」
これらを砂の上に並べて上から砂をかける。これも福島DASH村で学んだことで、急激に冷やすことでギュッと締まるのだ。これで「松ぼっくり炭」の完成だ!
川上さん「ずいぶん小ちゃくなりましたね」
国分「ホントに」
焼く前の約半分になっていた。調べてみると松ぼっくり炭の表面に髪の毛の100分の1ほどの穴が無数にあいていた。
城島「よし、こんな感じでドンドンやっていこう!」

完成した230個の松ぼっくり炭をワイン樽の小石の層の上に投入。
最後にDASH海岸の砂を30cm積み上げて、棒でならしてワイン樽・濾過装置が完成した。
城島「でけた!」
国分「これ飲めるんじゃない?」

濾過した水のpH検査の結果は?

TOKIOは完成した濾過装置の効果をみるために雨を待ったが、1月下旬の大雪の後、2月はさっぱり雨が降らない。やっと2月22日、まとまった雨が降ったので、国分、城島、川上さんがベース基地(東京富士大学)の屋上に上がった。樽の栓を抜きコップに水を汲んでみた。
城島「けっこうキレイじゃない?」
国分「きれいだね」
城島「全然ちゃうな」
国分「ちがうちがう」
川上さん「これくらいキレイだったら生き物にもいいと思いますよ」
だが、見た目はきれいになったがまだ安心できない。
城島「pH(ペーハー)。映画の『ブレードランナー』(1982年に1作目・2017年に続編が公開された)じゃないけど、酸性の雨でだめになるってこともある」
国分「あ、観てない」
川上さん「酸性が強すぎて魚が死んだ場所もありますから」
新宿の濾過した水も酸性なら生き物が棲めない。というわけで城島がおもむろにポケットから取り出したのは「(パックテストによる)井戸水検査セット」。
国分「こんなのどこで手に入れるの?」
城島「神田の古本街に理化学実験器具の店があるのよ、そこで買ってきた(税別1300円)
城島はこれを使って濾過した水の検査にとりかかった。水を小さなポリ容器の中に入れ、その中の検査薬と反応させpH値を調べるのだ。水が緑色になれば酸性度が低く(7.0)、黄色→オレンジ(5.0)となるにつれ酸性が強くなる。城島が手にしたポリ容器は何と赤だった。検査セットに付属のpH値指標には赤なんてない。
城島「pH5よりさらに酸性ってこと?!」
つまり測定できないほど酸性が強いということなのだ。考えられるのは新宿を絶え間なく走る車の排気ガスや工場の煙に含まれる沢山の硫黄分が雲に溶け込むことで、強い酸性の雨水になるということだ(新宿の雨水の平均はpH5.1:新宿区調べ)。それを浴び続けると銅像も溶けてしまうほどで、建物にも被害が出る。いくら雨水を濾過しても酸性が強ければ生き物たちは到底棲めない。
国分「ここまできたら徹底して(生き物が)棲みやすい状況をつくってあげないとね」

そこで城島は、群馬県草津温泉へ行き、酸性の水が生き物が棲めるようになった事例を調査した。草津温泉は火山のマグマに硫黄が溶け込むことで酸性の熱湯になり、これが温泉として湧き出るだけでなく川にも流出する。酸性の温泉はその殺菌力で皮膚病に効果が期待できるのだが、川に流れ込むと生き物が棲めない状況になる。近くの吾妻(あがつま)川は生物が棲めない「死の川」と呼ばれていたこともあった。その沿岸は鉄分によって赤くなり、酸性によってコンクリートも溶かすため橋が建てられなかった。
しかし、今は、流れに網を入れるとカジカを捕獲できた。つまり生き物たちが棲める水に変わったのだ。

死の川を蘇らせたのは、果たして何か?

この続きは次回のお楽しみに!!

(2018年2月●日放送「ザ!鉄腕!DASH!」より)

【ザ!鉄腕!DASH!公式HP】http://www.ntv.co.jp/dash/


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